憧れの名車と最新のEVが集合。オートモビール・カウンシルがクルマ好きを虜に

フェラーリ365GTB。ここでしか見られない新旧の1台がそろう。


その隣のポルシェ・ブースでは、ダックテールスポイラーが特徴の「911カレラRS2.7」や、930型「911SC」など歴代の名車が展示されたほか、最新のEV「タイカン ターボS」も目立っていた。別のブースには、僕のロンドン在住の同僚も欲しがっている非常に程度の良い、濃い緑色のポルシェ356も置かれ際立っていた。また、会場のさらに奥のところには、プジョー308GTハイブリッドを紹介するコーナーもある。

ポルシェ
ポルシェブースも新旧の名車が並ぶ

ポルシェ356
ポルシェ356

エンジンとモーターを組み合わせた最新のハイブリッド・スーパーカーの「マクラーレンアルトゥーラ」も日本で初公開された。その隣のマセラティのブースには、最新のMC20の奥に、画期的なデザインを誇るマセラティ・ボーラも置いてあった。こんなクルマのラインとかエッジとか斬新さを見ると、ほっとするのはなぜだろう。

新旧マクラーレン
マセラティ・ボーラ(奥)とマセラティMC20(手前)

ポルシェの向かい側にあったのは、日本に再上陸したばかりのヒョンデ(元 ヒュンダイ)のブース。そこには、もちろん、世界で大好評で英国のCOTY賞やベスト・カーズ・オブ・ザ・イヤー賞などを受賞した電気自動車「アイオニック5」が話題を呼んでいた。

その斬新なデザイン、500kmを超える航続距離、そして480万円から始まる価格設定で日本のユーザーのハートを掴めるのかが興味深いところだ。

また、その向かい側には、日産「FAIRLADYの系譜」と題して、1970年から2022年までの、4台の「フェアレディZ」が展示。

フェアレディZ

1970年の初代「240Z」、1982年の280Z、1989年の300ZX、そして最新のフェアレディZカスタマイズプロトが勢揃い。この展示を見た時に、僕は10年以上前にインタビューした片山豊という米国日産の初代社長が成し遂げたことを思い出した。同氏は、60年代の後半に、240Zというモデルをアメリカ市場に導入したいと提案したけど、日産の本社からはなかなかOKが得られなかった。結局は、片山氏は240Zの生産の了解を得て大成功を収め、歴史的に大ヒットとなった。400hpを叩き出す最新モデルはメインマーケットのアメリカでは、相当期待されているようだ。
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文=ピーター ライオン

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