米Amazon社員が語る、アメリカ就職 Vol.1

左上:中里将久氏、右上:加瀨詩子氏、左下:横田頌子氏


その中でもアマゾンに決めたのには明確な理由があって。MBAでは、よく卒業生やリクルーティングのチームとコーヒーチャットというカジュアルな面談をするじゃないですか。私も、15年(当時)アマゾンに勤めているディレクターとコーヒーチャットをする機会があって、「アマゾンでの仕事はどうですか」という質問をしたんです。そしたら、「とても楽しい。最高だよ。僕は15年勤めているけど、1日たりとも朝起きて仕事に行きたくないと思った日はないんだ」と言われたんです。それは素晴らしいことだなと感銘を受けて、アマゾンに入りました。

横田:海外で働くために、MBA留学するのは一つの選択肢ですよね。実は私も考えたことがあるのですが、中里さんはなぜMBAをとろうと思ったんですか。

中里:当時働いていた投資ファンドが、MBAを積極的にとりにいかせるという方針だったんです。入ったときからMBA留学の話はあり、私も自然といつかは行くのだろうと準備をしていました。なので、お恥ずかしい話ですが、海外への強いパッションがあったわけではなくて、最初はなんとなく来たというのが正直なところです。

竹崎:中里さんはMBAをとった後そのままアメリカで就職されていますよね。一般的には、MBAをとったら日本の会社に戻って数年間は働く必要があるというルールが設けられているケースがほとんどだと思うのですが。

中里:私の場合、費用は自分の持ち出しだったので、特に日本に戻らなければならない状況ではなかったです。ただ、MBAが終わった後に当時の勤務先に戻った場合、どういった条件のオファーになるか、といった話はあった上での留学だったので、純粋な私費留学ともまたちょっと違うケースだったかなとは思います。

竹崎:なるほど。こうして伺うと、皆さんがアメリカでの就職を選んだ理由はさまざまですね。では、次は具体的にどのようにしてアマゾンに就職したのかをお聞きしたいと思います。

文=伊藤みさき 構成=竹崎孝二

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