「ラグビーはまだ投資対象になっていない」 五郎丸歩、CRO初年度の自己評価


「GRM事業」ではテレビ番組のホストも務めています。静岡放送で「五郎丸歩が学ぶ ~ビジネスの流儀~」という番組を持って、経営者の方と対談させていただいています。

私は最終的には経営に関わる立場になれたらというビジョンを持っていますので、ビジネスで成功された方の話を聞く番組を持つことで、ラグビーの認知度向上はもちろん、自分のキャリアアップにもつながる。本当に貴重な機会をいただいています。


その他にも、色々な場で講演させていただくなど、認知度を上げる機会を非常に多く持てました。昨シーズンを振り返ると、静岡ブルーレヴズを知ってもらうCRO、GRMの活動に関しては、十二分にできたと思います。

ただ事業部の一員としてチケットチームに入って、自分がどこまで力を発揮できたかと考えると、50点くらいです。チケットは非常に専門性の高い、奥の深い部門です。もっと情報を自分から取りに行ければ、もっと理解を深められたと思うのです。上司は元々NTTなどでキャリアを積んで、BリーグとJリーグを経験し、チケット担当として入ってきました。最初は一緒にシステムの話を聞いていても、全く意味が分からなかったです。今はやっと概要を掴めたくらいでしょうか。

新たな担当領域も


今シーズンは新しく、ファンクラブを担当として持つことになりました。チームへの関心度が高いファンの方々にしっかりと情報を届け、イベントなどで楽しんでもらいながら、開幕を迎えられたらと思っています。まさに今、そのイベントの企画をやっているところです。

ファンクラブの会員には基本的に4つの種別があって、会員限定の特典、チケット割引などが用意されています。ただ、受け取った代金以上の特典を付けてしまったら、プロクラブとしておかしなことになります。グッズの仕入れ価格なども全て計算した上で、少しは利益が残る形にしながら、エンゲージを高めるという計算が必要です。

今シーズンもファンの皆さんの目線に立って、満足いただける環境作りを常に心がけてやっていきたいと考えています。

>> ラグビー五郎丸歩、CRO初年度の「業務評価」。社長がつけた点数は?
>> 連載:五郎丸歩、クラブ経営者への道

写真=BLUEREVS LTD. 編集=宇藤智子

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