ビジネス

2022.02.18

爆速で36億円を稼いだアニメ系NFT「Azuki」を生んだ起業家たち

Mininyx Doodle / Shutterstock.com


「ハリウッド進出」を視野に


一方で、Chiruの創設者の一人であるザザガボンド(Zzzagabond)は、アジアの投資家がAzukiのNFTの人気を支えていると考えている。中国生まれの彼は、アジアの投資家と何度か話をした経験があり、「彼らはこの作品が初めて購入したNFTだと話していた」と述べている。

ザザガボンドは、以前はグーグルで事業開発を担当し、その後は名前を明かさないDeFi(分散型金融)プラットフォームに4年間勤務していたという。また、ロケーションTbaと名乗るもう一人の創業メンバーは、フェイスブックの出身で、ホシボーイ(Hoshiboy)と名乗るメンバーは、Yコンビネータで2度の受賞歴を持つという。

持続可能なビジネスを構築するために、ChiruはAzukiのNFTのロイヤリティ以外の新たな収入源を開拓し、2月下旬には、アパレルに進出し、まずは赤いジャケットを発売する予定という。

また、彼らはハリウッド進出も視野に入れており、ザザガボンドは人気のテレビ番組「The Masked Singer」の衣装のひとつに、Azukiのデザインが採用されるかもしれないと考えている。さらに、メタバースでの収益化も目指している。

わすか数週間の間で、巨額の富を生み出した彼らには、すべてが可能に思えているはずだ。

編集=上田裕資

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