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2022.02.18 07:30

爆速で36億円を稼いだアニメ系NFT「Azuki」を生んだ起業家たち


ゴールドラッシュの「光と影」


ツァンを含む5人のChiru Labsの創業者たちは、NFTのゴールドラッシュに飛び乗ろうとする起業家の最新の一例だ。約5年前に生まれたこの業界は爆発的に成長し、OpenSeaの今年1月の取引高は50億ドルを突破し、過去最高額を記録した。

しかし、この市場では、水面下で数多くの怪しい取引が行われているとの指摘もある。ロイターの調査によると、先月のあるマーケットプレイスでの最も高額なNFT取引の27件(総額10億ドル以上)は、わずか2つのウォレット間で取引され、上位100件の取引は、わずか16のウォレット間で行われていたという。

ブロックチェーン解析のChainalysisによると、毎月1000以上のNFTコレクションが立ち上げられる中で、なぜいくつかのコレクションが成功し、ほとんどのコレクションが失敗しているのかは謎に包まれているという。

しかし、シカゴを拠点に1億ドル規模のNFT投資ファンドを運営し、いくつかのAzukiを所有しているアンドリュー・スタインウォルド(Andrew Steinwold)は、Azukiのアートのクオリティが他のNFTよりも高いと述べている。また、他のコレクターは、AzukiのウェブサイトにOpenSeaのような洗練されたフィルタリング機能がある点を高く評価している。

Chiru Labsはまた、複数のNFTをより低い手数料で「ミント」できるオープンソースのソフトウェアを公開している。ツァンは、Azukiにはスケーターカルチャーのような反抗的な匂いがあり、それがクリプトやNFTに興味を持つ人たちにうまくアピールしていると話す。

もう一つ、Azukiへの関心が高まっている要因として挙げられるのが、アニメアートへの需要の高まりだ。ネットフリックスはここ数年、アニメ系コンテンツを強化しており、2020年の年末には、年間1億世帯がネットフリックスでアニメ番組を視聴したと発表していた。
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編集=上田裕資

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