ステージ上に立つホットドロップCEO アシュリーは、CESを主催するConsumer Technology Associationの担当副社長よりCES出展却下のメールが届いたことに抗議を述べていた。
「ホットドロップスは、アダルトコンテンツではなく、ファンがお気に入りのクリエイターとつながり、コミュニティを作るためのものです。クリエイターが頑張れば頑張るほど収益があげられる包括的なプラットフォームなのです。クリエイターを支援するプラットフォームの出展拒否し、その先の議論を拒絶したCESを遺憾に思います。」
横にいた投資家のマイケル・テルピンも「アシュリー自身がアダルト業界の情報を熟知した上でコンピューターサイエンスを学び起業を行なっていおりスタートアップとして非常に有望なのに、なぜCESはこのようなスタートアップの出展を拒否するのか?」とCESに対して疑問を投げかけていた。
確かに、なぜ出展拒否されたのか?私も疑問に思う。というのも3年ほど前からCESではセルフプレジャー系含むアダルト向けグッズの出展が増えている。今年も大々的にヘルステック領域で出展をしておりプレゼントもしていたので連日行列ができていた。
フィジカルなグッズはOKで、グラビアなどのビジュアルはNGというのもなかなか解せない。CESからはホットドロップスの出展拒否の理由は明かされてないようだが今後CES出展を目指すスタートアップのためにも明確にしてもらいたいところである。
さて、ホットドロップス以外にも当イベントではユニークなNFT起業家、コミュニティマネージャーに出会えた。
ダイアモンド、SDGs… NFT/ブロックチェーンの可能性
NFT技術を使ってダイアモンドを金や銀のように投資対象にする「Icecap, LLC」は1980年代にPolygonを通じてオンライン取引技術を導入し、ダイヤモンド業界に革命をもたらしたJacques Voorheesと、ビットコインの提唱者として知られ、ShapeShiftの創設者でもあるErik Voorheesの父子チームによるスタートアップだ。CES 2022 Unveiledにも出展しており話も聞いていたのだが、この2週間(1/6現在)で1.6億円相当の取引があったという。「NFTのおかげで、世界で最も硬い資産が流動的になりました」と、うまいことを言うIcecapの動向は今後も楽しみである。