米国で人気集める「低度数・ノンアルコール」なワイン

Getty Images


低度数のカクテル、フレーバーつき、セルツァー入りなどのワイン関連製品も人気に


米国市場ではここ数年、低度数のフレーバーワインやセルツァー(炭酸水)入り、ワインカクテルといった新商品の投入が目立っている。こうした製品は、アルコール入り炭酸飲料のカテゴリーである「ハードセルツァー」と競合する商品と言えるだろう(ハードセルツァーは、ビールおよびスピリッツのカテゴリーに属するもので、そのトップブランドとしてホワイト・クローが有名だ)。

また、ワインに対してフルーツやハーブ、セルツァーといった他の材料が添加されている点が、通常のワインとは異なっている。多くの製品は、アルコール度数も4~6%と、ワインより控えめだ。

度数は変わらず健康志向をうたう「ベター・フォー・ユー」カテゴリーのワイン


一部のワインブランドでは、アルコール度数こそ12~14%と普通のワインと変わらないものの、低カロリーや低糖質の製品を「ベター・フォー・ユー(より健康に良い)」製品として宣伝している。

このカテゴリーに新たに参入したのがフレッシュ・ヴァイン(Fresh Vine)ブランドだ。例えば、赤ワインである「カベルネ・ソーヴィニヨン」の場合、1杯(5オンス=約150cc)あたり101kcal、糖質は3.3gに抑えられているが、アルコール度数は13.3%と、通常のワインと変わらない。

こうした健康志向を謳うブランドとしては、他にもリキッド・ライト(Liquid Light)やベヴ(Bev)、フィットヴァイン(Fitvine)、アルヴァライン(Alvaline)などがある。

なお、米農務省によると、辛口の赤ワインは1杯あたり約125kcal、糖質量は3.8gとされている。こうした値を比較しつつ、アルコール度数にも注意するとよさそうだ。

というわけで、この1月に完全な禁酒に踏み切る、節酒を心がける、あるいはまったく気にせずに酒を飲み続けるにしても、数年前と比較すると、その人の目的に合ったワインの選択肢がぐんと増えたのは間違いない。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事