職場の多様性がもたらす3つのメリット

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2. 仕事で成長する機会が増える


米調査会社ギャラップの報告書「How Millennials Want To Work and Live(ミレニアル世代が望む仕事と生活)」によると、調査の参加者の87%がキャリアと仕事での成長の機会が自分にとって重要だと答えていた。

異なる視点のアイデアや習慣を受け入れる企業は、従業員が会社の「アンバサダー」となるようなインクルーシブな文化を醸成する。社内に会社の支持者を持つことで、才能や志が高い多様な人材が引き付けられる。

多様性のあるチームでは、チームメートが新たなスキルや仕事へのアプローチに触れることになり、仕事の場面で多くの学びが与えられるかもしれない。さらに、同僚らは国際的なネットワークを構築する機会を持てる。

チームメートはもちろん、それぞれの文化について学ぶだろう。こうして世界についてより深く広く理解することができ、異なる視点を自分独自の思考に落とし込むことで新たな思考やアイデアが生まれる。ユニークな考え方やイデオロギーは、意思決定やブレーンストーミングの役に立ち、職場でのマナーを改善させる。

3. 意思決定が向上する


意思決定を下すときは個人よりもチームの方が優れていて、多様性が高くなることでそれが改善する。多様なチームの意見により、私たちの頭に埋め込まれたバイアスが緩和される。

多様な労働力を持つ企業は新たな市場を獲得する確率が70%高いという先述のデータが示すように、意思決定に多様性をもたらすことが世界経済での収益性につながる。多様なチームを持つ会社は、多様な顧客層のニーズをよりうまく満たすことができる。

より創造的なアプローチを必要とするような大きな決断と、自動操縦のように決断できるものとの間の違いを理解することで、競合企業のチームと自社のチームを差別化できる。

異なる文化の意見が相反しているときは圧倒されたように感じるかもしれないが、チームとしての次の動きを決める場合はこれらを全て聞くことが必要だ。

多様な人々から構成されるチームは文化の壁を壊し、特定の層にとって何が実際に当てはまり、価値があるものなのかを当事者の視点から見ることを容易にする。多様性を通し、企業は他の文化をより深く理解し、「部外者」ではなく「部内者」になれるのだ。

私の経験では、文化的に多様な人たちがチームとして働くことは総じてより効率的で成功を収めるものだ。また、従業員にとっても安全な場所を作り出し、会社の評判を上げることができる。

翻訳・編集=出田静

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