どんなビジネスであれ、ピークを迎えるときもあれば、谷間に落ち込んだり、停滞したりするときもある。谷間の低迷期と、足踏み状態が続く停滞期は、入り込んだらなかなか抜け出せない場合もあるだろう。しかし、それらはしばしば、大きく成長を遂げるための準備の時期でもある。
では、ビジネスを成長させるためにはどうすればいいのだろうか。筆者は、真理と英知の追求を目指すプラットフォーム「I Am Creator」の創業者マスター・シュリ・アカシャナ(Master Sri Akarshana)に話を聞いた。
シンプルな疑問を自問自答する
ビジネスの成長を後押しするために、アカシャナが勧めているのは、ひとつのシンプルな疑問を自らに問いかけることだ。それは、「同じことを続けていたら、何かが変わるのだろうか」という疑問だ。「現状にとどまるか、あるいは、心を開かねばならないと決意するか、そのいずれかだ」とアカシャナは言う。
先述した疑問を自らに投げかけることで、後ろに一歩引いて、自分と自分のビジネスの現状を見定めざるを得なくなる。成長への道がはっきりと見えないのなら、新しいアプローチに挑戦すべき時だ。
異なる視点に立ってみる
ビジネスの成長を推し進めるには、思い切って別の視点から物事を見るのが効果的だ。同僚に意見を求めたり、あえて異を唱えたり、自分の考えや思い込みをひとつ残らず取り上げて疑問を持ったり、顧客の立場に立って考えてみたりしよう。さらに、さまざまなやり方に挑戦してみるべきだ。物事を多様な観点から見るほど、解決策が浮かび、成長するための手段も見えてくる。
視点を変えることは、ビジネスが停滞しているときにも有益だ。ややもすると、視野が狭くなったり、他の選択肢に考えが及ばなくなったりする。長期間にわたって何かに取り組んでいるような状況であれば、なおさらそうなりがちだ。
自分にハッパをかけて新たなアプローチを試してみると、停滞期から抜け出す道が見えてくることがある。