リビアンの株価は17日の日中に最大15%下落し、1株あたり92.62ドルの最安値を記録したが、その後はやや持ち直し10%安の97.70ドルで取引を終えた。
リビアンは16日に上場企業として初の四半期の業績を発表した。結果はほぼ予想通りだったが、同社はこの分野の大手のテスラに対抗する上で、継続的な課題を抱えていることを警告した。
リビアンによると、顧客からの注文は急増しており、電動ピックアップトラックとSUVの予約は先月から28%増加しているが、生産台数は2021年の目標の1200台に「数百台足りない」という。
生産の遅れの原因は、サプライチェーンの問題に加え、バッテリーの増産に問題があるためとされているが、CEOのRJ・スカーリンジは「長期的な課題はない」と述べている。同社の決算発表によると、12月15日時点でR1TピックアップトラックとR1S SUVを652台生産し、そのうち386台がこれまでに納車済みという。
リビアンは、11月10日に今年最大のIPOのひとつとして上場を果たし、時価総額は一時900億ドルを突破したが、ここ数週間は株価が低迷している。
「生産システムの増強は、以前も述べたように、本当に複雑なオーケストラだ」とスカーリンジは16日に投資家に語った。フォーブスは2009年にリビアンを設立した彼の保有資産を17億ドルと試算している。
ここ最近の株価の低迷にもかかわらず、リビアンの時価総額は840億ドル近くに達しており、自動車業界の巨人であるGMとフォード(ともに約800億ドル)を上回っている。
リビアンはまた、ジョージア州アトランタの東に50億ドルを投じて第2の工場を建設する計画を発表した。建設開始は2022年を予定しており、生産キャパシティは年間最大40万台と、イリノイ州にある工場の2倍以上になる見通しだ。