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電気自動車(EV)メーカーのリビアンは11月10日、新規株式公開(IPO)を実施した。1億7595万株を1株あたり78ドルで売り出したことで、同社が調達した資金は計135億ドルに達した。

これによりリビアンは、注目を集めるだけでなく、多額の資金を手にするEVメーカーの仲間入りをした。リビアンの株価は公開後、11月16日には一時179.47ドルの最高値をつけ、19日の終値も128.60ドルに達した。

約1億7600万株を売り出したことで、リビアンの発行済株式数は8億9100万株を超えた。現時点でほぼ何の収益も生み出していない企業としては驚くべき成果だが、EV企業への関心が日に日に高まっている現状を考えれば、意外とは言えない。19日の終値である128.60ドルで計算すると、同社の時価総額は1150億ドルとなっている。

電気自動車全般に寄せられる高い期待や長期的な可能性には十分な根拠があるが、ほとんど収益を生み出さない状態で1150億ドルの時価総額を手にした企業に対しては、事業を計画通りに執行するよう求める圧力が高まるだろう。その一方で、上場以降の10日間で、リビアンの株価が売り出し価格の水準からさらに急騰したのには3つの理由があると考えられる。

1. アマゾンが出資し、配送車10万台を予約発注


アマゾンは、リビアンのシリーズA、D、E、F資金調達ラウンドに参加し、計13億5000万ドルを出資した。また、転換社債についても4億9000万ドル分を購入している。これに加えて、IPO時には2億ドルを費やして256万株を買い入れている。IPO後、アマゾンの持分は株数換算で18.5%、議決権換算では16.9%に達している。

その気になれば、アマゾンはリビアンの株式の一部、あるいはすべてを売却することができるが、短期的、さらには今後5、6年のスパンで見ても、実際に売却に踏み切る可能性は非常に低いとみられる。なぜなら、アマゾンはIPO時に株式を買い入れたのに加えて、リビアンが製造する電気配送用車両(EDV)10万台分の予約発注を行っているからだ。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類には、リビアンは以下の事柄に同意したとある。「当初の納入日から4年後に相当する日までに、アマゾン子会社のロジスティクスが当社からEDVを購入するか否かにかかわらず、当社はロジスティクスに対して、ラストマイル配送用車両を独占的に提供する。さらに、当初の納入日から4年後にあたる日から、6年後にあたる日までの期間、ロジスティクスは、当社が製造するラストマイル配送用車両の購入に際して優先先買権を有するものとする」

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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