ビジネス

2021.12.15

スモール・ジャイアンツ アワードを開催。グランプリは生方製作所

ファイナリスト8社の代表と、藤吉雅春Forbes JAPAN編集長(左)、審査員の内田研一(右)

Forbes JAPANは12月8日、第5回となる「スモール・ジャイアンツ アワード」をライブ配信で開催した。イベントでは、全国から集まったファイナリスト8社によるプレゼンテーションと審査が行われ、安全確保のために使われる配線器具などを製造する生方製作所(愛知県)がグランプリに輝いた。

スモール・ジャイアンツは、1.創業10年以上、2.売り上げ100億円未満、3.従業員数500人以下の条件のもと、規模は小さくても、独自の技術やアイデアで世界規模の活躍をする企業を発掘・表彰するForbes JAPANの名物プロジェクト。

これまでのグランプリには、生体情報を取得できるトータルサービス「hamon」を開発したミツフジや、唯一無二の「光学単結晶」技術を世界展開するオキサイド、ディズニーやNASAからも試作依頼が舞い込むアルミ加工メーカーのHILLTOPなどが輝き、その後も大きな飛躍を遂げている。

今年のアドバイザリーボードには、全国の中小企業にネットワークをもつデロイト トーマツ ベンチャーサポートやベンチャー型事業承継、マクアケなど11社が、また審査員には、内田研一(ビジネスプロデューサー)、入山章栄(早稲田大学ビジネススクール教授)、仲暁子(ウォンテッドリー代表取締役CEO)、藤吉雅春(Forbes JAPAN編集長)ら4人が顔を揃えた。

全国各地から集結した精鋭たち


プレゼンテーションでは、各社の代表が舞台に立ち、自社の魅力をアピール。独自技術や海外へのビジネス展開、地域社会の活性化に向けた連携の取り組みなど、いずれも大きな可能性を感じさせる熱のこもった発表を行った。

例えば、福岡県下でNo1の生徒数を誇る南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングス。同社は、指導員不足という同業界の問題を解決すべく、AIと自動運転技術を活かした教習システムをモビリティスタートアップと共同開発。自動車教習の新たな価値創造に向けて自社のCVCを運営するほか、カンボジアやウガンダでも自動車教習所を開校している。


ミナミホールディングス 代表取締役社長 江上善朗

プレゼンテーションでは、江上喜朗代表が、自動車学校のイメージキャラクター「かめライダー」のコスプレで登場。演技やジェスチャーを交えて行われたユニークな発表で、大きなインパクトを残した。同社は、オセロを引っくり返すように1人の人間の行動力が地域を変えていく好例として、ローカルヒーロー賞を受賞した。
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文=島田早紀 写真=大星直輝 編集=松崎美和子

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