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「ソフトウェアのプロダクトはユーザーの反応がすべて。そこには年齢、国籍、性別を問わない競争が存在する」

そう語るのは、“30歳未満の30人”を選出するForbes JAPANのアワード「30 UNDER 30」でアドバイザーを務めたLayerX の福島良典CEOだ。連続起業家として2012年に東京大学大学院在学中にニュースアプリのGunosyを、2018年にBtoB DX事業のLayerXを立ち上げた。

LayerXは2021年8月、ブロックチェーンコンサル事業からのピボット(事業の方向転換)を発表。SaaS業(請求書処理のLayerXインボイスと稟議システムのLayerXワークフロー)と、Fintech事業、Privacy Tech事業という、大きく3つの事業を展開している。

今年の30 UNDER 30は、「インクルーシブ・キャピタリズム」をテーマに掲げた。インクルーシブ・キャピタリズムとは、年齢、性別、有名無名、過去の実績や規模の大小など、立場にとらわれずに資本へアクセスできるようにすることで、より強い成長を目指すというものだ。

年功序列が強いか、ジェンダーギャップが激しいかなどは業界によって異なる。福島は自身が領域とするスタートアップやソフトウェア業界の現状をどう捉えているのか。見えている課題や起こっている変化を聞いた。


プロダクトは裏切らない


日本のスタートアップ業界において、女性を含むマイノリティの起業家は、資金調達の“前段階”から課題が多いのが現実です。

特にソフトウェアエンジニアの世界に限定すると、やはり男性的な社会になっています。ソフトウェアエンジニアは男性の比率が高く、どうしても男性優位社会になりやすいため女性が不利になってしまうんですね。その背景には、理系に進む女子学生が少ないため、そもそもソフトウェアエンジニアを目指す女性が少ないという課題があります。

そのような状況のなか、女性が起業家として男性ばかりの世界に切り込んでいくには、相当なバイタリティが必要です。

ただ僕がGunosyを起業した2012年から考えると、現在の起業家を取り巻く環境はサポーティブになってきていると感じます。女性などマイノリティの方すべてに行き届いているわけではありませんが、少しずつ変わってきているのは事実です。

文=西崎圭一 取材・編集=田中友梨 撮影=杉能信介

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