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11年の歴史を誇るオンライン学習プラットフォームの「ユーデミー(Udemy)」は10月29日、ナスダックに上場した。29ドルで始まった株価は、5%下落して27.50ドルをつけ、時価総額38億ドルで初日の取引を終えた。

ユーデミーは、約15万のオンライン講座を提供しており、1講座の受講料の平均は11ドルだ。同社は以前、収益の最大50%を講師に与えていたが、最近は37%に削減した。

ユーデミーの6万5000人の講師のうちの数百人が10万ドル以上の収入を得ており、中には年収が100万ドルを超える講師も居るとフォーブスは以前の記事で伝えていた。

同社の創業物語は、米国への移民を主人公にしたサクセスストーリーと言えそうだ。創業者のエレン・バリ(37)は、トルコの貧しい村で育ち、オンラインで数学を学んだ。彼は、優れたオンライン講座の講師に、大学の学位は必要ないと信じていた。バリは、2007年に母国でオンライン学習のスタートアップを立ち上げようとして失敗した後、シリコンバレーの出会い系サイトにエンジニアとして採用された。

そして、200人以上の投資家に出資を断られた後、2010年に2人の共同創業者と共にサンフランシスコでユーデミーを立ち上げた。その社名は、ユー(you)とアカデミー(academy)を合体させたものだ。

パンデミックによるロックダウンは、同社に追い風を与え、登録者数は急増した。昨年11月に、ユーデミーは評価額32億5000万ドルで5000万ドルを調達し、累計調達額は3億ドルを突破した。

しかし、10月初旬に提出されたIPO申請書で、同社が一度も利益を出していないことが明かされた。ユーデミーのS-1書類の「リスク要因」には、「当社は赤字を続けており、将来的に収益性を達成、もしくは維持するための十分な収益を上げられない可能性がある」と書かれている。

ユーデミーのパン作りの講座やギターのレッスンの講座は大人気で、2020年の売上高は4億3000万ドルを記録したが、年間7700万ドルの赤字だった。同社の累積赤字は、今年6月30日時点で4億790万ドル(約465億円)に達していた。

ユーデミーのCEOのグレッグ・コッカリは昨年のフォーブスの取材に、事業拡大のための投資をやめれば、黒字を出せると語っていた。しかし、同社は現在、収益1ドルにつき1.20ドルを費やしている。

編集=上田裕資

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