米保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルが行った「Pulse of the American Worker Survey(米労働者動向調査)」によると、労働者が昨年獲得したソフトスキルの上位3つには、適応性、問題解決、時間管理がある。コロナ後の世界でこの3つのスキルを培う方法は次の通りだ。
1. 適応性
適応性は、新たな状況に適応できることを指す。自分の考え方や物事のやり方に固執するのではなく、開放的になり柔軟性を持つことが大事だ。
ビジネスの世界では、新型コロナウイルス感染症の流行時に限らず変化が起きる。合併・買収(M&A)や企業再編、経営陣の入れ替えなどが行われる中、柔軟性を持てる人がキャリアを成功させることができる。予測していなかった状況に対処するため思考や行動を適応させる能力を持てば、困難にもうまく適応できる貴重なチームメンバーになれる。
適応性を身に付ける方法には次のようなものがある。
・「いつもこのやり方だったから」と考えるのではなく、新たな可能性について考えるよう自分に強いる。
・最初のアイデアが却下されても(またそういうときこそ)、代わりの解決策を提案する。適応性がある人はしっかりと考えて、可能性のあるシナリオを多く提示することにより、たとえ最初の案が採用されなかったとしても好ましい選択肢にたどり着くことを理解している。
・予想していなかった課題や状況の変化に直面している場合、プレッシャー下でも冷静さを保ち、自信を持つこと。
・チームを管理するときは、全てに当てはまる万能の方法があるという考え方はやめ、各メンバーに目標と、どのようにすれば最も効果的に支援できるかを尋ねること。
・新たな仕事を引き受けたりスキルセットや知識を積極的に増やすことで自分の能力を伸ばし、適応力をアピールする機会を探そう。