ライフスタイル

2021.08.14 16:00

「高機能」を形にしたトゥミの絶品トート

Forbes JAPAN本誌で連載中の『紳士淑女の嗜み』。ファッションディレクターの森岡弘とベテラン編集者の小暮昌弘が「紳士淑女が持つべきアイテム」を語る。今回は8月号(6月25日発売)より、「トゥミ」のトートバックをピックアップ。


森岡 弘(以下、森岡):今月取り上げるのは、ビジネスパーソンに人気のラゲッジブランドの「トゥミ」です。小暮さん、昔からお使いだったのではないでしょうか。

小暮昌弘(以下、小暮):1975年にアメリカで創業されたブランドですね。創業者が南米で見つけたペルーの偶像「トゥミ」にちなんでブランド名が付けられました。1980年代に、防弾チョッキにも使われたバリスティックナイロンの素材に魅せられ
て最初のバッグはニューヨークで買いました。トロリーバッグもミネソタ州で購入、このトロリーでどれだけ飛行機に飛び乗って取材をしたかわかりません(笑)。

森岡:頑丈で高機能な素材。ブラック・オン・ブラックの意匠が男の物欲を刺激しました。とにかくよく考えられていると感心
した記憶があります。私にとってはじめての「トゥミ」はブリーフケースでした。

小暮:ナイロン素材を使ったビジネスバッグのまさに先駆けとなったブランドだと断言できます。

森岡:それまでナイロンというとアウトドアとか、安価なバッグしかなかったですからね。

小暮:そんな「トゥミ」のコレクションのなかでも今回取り上げるのはかなり大容量のトートバッグです。

森岡:こういう何でも入る大型トートバッグ、僕は大好きなんですよ。スタイリストという職業柄、何でも収納できるのでとても便利です。週末にゴルフに行くときには靴まで楽々入れておくことができますからね。

小暮:このトートバッグ、下部がシューズ入れになっているのではないですか?

森岡:防水加工を施したコンパートメントになっているので、靴だけでなく、ジムの着替えやタオルなどを収納しておけます。サイドに空気穴まで付いています。ファスナーだって防水タイプが使われています。

小暮:さすが機能性を重視する「トゥミ」だけのことはあります。
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photograph by Masahiro Okamura | text by Masahiro Kogure fashion | direction by Hiroshi Morioka | edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN No.084 2021年8月号(2021/6/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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