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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

顔つきから性能まで一新された新型スバルBRZ

11月半ばにアメリカで驚きの「新型スバルBRZ」が発表されると、期待していた以上に海外メディアは絶賛していた。驚きというのは、旧型より外観、エンジンのパワー、ハンドリング、室内などが全て思い切りリフレッシュされているから。もちろん、トヨタとの共同開発には変わりないけど、スバルは兄弟車の「86」とはさらに差別化を図っているようだ。

僕は、BRZが発表されてから、多くの海外媒体の評価を確認したけど、ほとんどのメディアが新BRZのことを絶賛しているのにびっくりした。というのは、マツダのデザイン以外、日本車のスタイリングは海外でなかなか褒められないから。

ただ、一つ言えるのは、今回こそBRZにどうしてもターボをつけて欲しかったユーザーは、スバルを許せないかもね。中古のポルシェなどに浮気してしまうだろう。でも、そういうエンスーたちに分かって欲しいのは、BRZにターボをつけてしまうと、価格が300万円弱から350万円を大きく上回ること。そうすると、BRZは手頃なスポーツカーでなくなる。

僕がオンラインの発表会で見た第一印象は、外観のスタイリングはポルシェ・ケイマンっぽいニュアンスもあったように感じたけど、全体的なデザインのまとまりが良い。やはり、あれだけ「パワー不足だ」とか「面白くない」とか批判され、ブーブー文句言われた旧BRZに、パワー増加がついに認められた。内装でも赤いステッチ入りのレザーシートやハンドルや8インチのタッチスクリーンが搭載されたので、かなり力を入れたように見える。

BRZの運転席

アメリカで人気のレッドライン・レビューの評価を紹介しよう。「BRZのシルエットは旧型とはあまり変わらないけど、ブレーキを冷やすための大きなヴェントや開口部が、スポイラー内と、フロントのホイールアーチ後ろに配置され、クルマが全体的によりスポーティでよりアグレッシブに生まれ変わっていると感じた。また、真正面から見ると、新型の方がよりワイド&ローになっていることがわかる」という。ただEyeSightがAT仕様にしか付いていないのを残念がっている。

実は、発表と同時に、元F1レーサーのスコット・スピード選手と同乗走行ができる「試乗会」があったので、メディアは助手席から運転フィールを何となく体験できたはず。

スコット選手

「旧型よりパワーがあるので、スロットル・コントロールをすることによって、この後輪駆動の走り、特にコーナーでは自由自在に遊べる。旧型よりも楽にドリフトできる。やはり、ボクサーエンジンが搭載されているので、低重心の姿勢のおかげでコーナーではほとんどロールしないし、非常に安定している」とスピード選手。

スピード選手が言う事は重要だね。BRZを買う人の中には、サーキットへ行ってドリフトをしたいドライバーが多いから、ドリフトのしやすさがポイント。

文=ピーター ライオン

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