エンタープライズブロックチェーンは「幻滅期の底」を打ったか?

ジョーデン・ウッズ(左)とラディカ・イエンガー(右)


他にもチェンジヘルスケアという、医療機関向けに請求サイクルのソリューションを提供するプロバイダー(21年1月にOptumが130億ドルの買収を発表)がブロックチェーンを基盤としたシステムによって、19年にはすでに日次で5000万件、年間で1兆ドルにも及ぶ請求額を処理しています。これだけの巨大な規模の処理にブロックチェーンが使われているのです。

今後もエンタープライズブロックチェーンの導入は着実に進んでいくことは確実ですが、「ソーシャルグッド」をもたらすブロックチェーンは、社会のあらゆる場面で「Me(私)」から「We(私たち)」へのパラダイムシフトに大きく寄与すると思います。

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ラディカ・イエンガー◎シリコンバレーのStarChain Venturesの創業パートナーとして、ブロックチェーン、AI、IoTなどの先端技術を活用した、さまざまな世界の問題解決のためのイニシアチブに従事。また先端テクノロジーのアドバイザリーファームであるDoubleNova Groupのマネージングパートナーを務める。TEDxなど数々のカンファレンスでのスピーカーとして活躍、シリコンバレーで最も影響力のある女性の一人にも選ばれている。

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ジョーデン・ウッズ◎シリコンバレーのStarChain Venturesの創業パートナーおよびDoubleNova Groupのマネージングパートナー。カリフォルニア工科大学で宇宙物理学を専攻し、分散技術およびオンライン・グローバリゼーション戦略のパイオニア。また、エンタープライズブロックチェーンの専門家として活躍。これまで連続起業家として合計4800万ドルの資金調達を行い、3度のエグジットを達成している。

文=吉川絵美

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