U30と考える「ソーシャルグッド」

連載「U30と考えるソーシャルグッド」 ゲストは、ネクストミーツ取締役会長の白井良

健康志向やサステナブルな食への注目が高まるなか、プラントベースと呼ばれる食材やビーガンへの関心が広がっている。

U30世代の若者が社会に対して感じるモヤモヤを第一線で活躍する大人にぶつけて、より良いヒントを探る連載「U30と考えるソーシャルグッド」。今回のテーマは「食とサステナブル」。2020年6月にネクストミーツを創業し、代替肉開発を手がける白井良さんに、NO YOUTH NO JAPANのメンバーが話を聞いた。

(前回の記事:見た目は「個性」か アルビノ当事者と考える日本のルッキズム

地球にやさしいだけでなく、人口増に伴う食糧危機を救うことから世界的に期待される「代替肉」。社会全体でSDGsやエシカル消費が重要視されるなか、肉を生産するために必要なコストにも目が向けられるようになってきた。

食を巡る社会問題を解決し、ソーシャルグッドな世界への実現についてU30世代はどんな選択ができるのか──。

「トレンド」を入口に、サステナブルな循環をつくりたい


NO YOUTH NO JAPAN三村紗葵(以下、NYNJ三村):日本では、ビーガンやベジタリアンの食生活がまだまだ浸透していないように感じます。御社は動物性の肉に替わる「おいしい植物性の肉」の普及を目指していますね。地球環境への影響を知ってもらい、取り組みを広めていくためにはどのようなことが大切だと考えていますか。

白井良(以下、白井):まずどうやって知ってもらうかが大事です。実は地球上の畜産を全て合わせると、15〜20%の温室効果ガスを生んでいます。でもこの事実を知っている人は少ないですね。代替肉を広めるためには、開発企業だけでなく、政治やファッションなどの分野とともに取り組んでいく必要があると思っています。

我々は「地球を終わらせない」を理念に掲げ、ロゴなども食品メーカーというよりも、ガジェットのようにかっこよく尖ったイメージを大切にしています。ビーガンや代替肉がトレンドになり、関心を持った人が代替肉の背景や環境への負荷などを知り「じゃあ私もやってみようかな」となる。そういう循環を作っていくのが大事だと思っています。

ネクストミーツ
牛肉、化学調味料不使用で100%植物性の牛丼「NEXT牛丼1.2」(冷凍食品を販売)

NYNJ三村:MFM(ミートフリーマンデー:月曜日だけは肉を食べないという習慣。海外のセレブが実践して話題に)についての意見を伺いたいです。「はじめの1歩として相応しい」という人や「気休めに過ぎない」と批判する人もいますが、どのようにお考えですか。

白井:MFMのような活動はとても重要です。実際の結果や数字がどうなっているかよりも、思想を伝えていくことが大切だと思います。スマートでSDGsな取り組みがあるんだ、というファッション的な入り方で全然いいと思うんです。気休めに過ぎないと感じる人は強制的にやる必要はないですし、いろいろな意見があって良いと思っています。

文=大林香穂(NO YOUTH NO JAPAN)

サステナブル
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