コロナ禍のセルフラブ、どうしてる? kemioと話す「メンタルヘルス」

中川ホフマン愛(右)の対談連載「Talk about Mental Health」。初回ゲストは、kemio


愛:「ひとりの時間」はすごく大切ですね。多くのフォロワー、ファンの方がいて、プレッシャーを感じることはありますか。常にコンテンツを作らなきゃいけないとか、写真を載せないといけないとか。

kemio:うーん、あまり意識していかもです。コンテンツ作りはもう生活の一貫として無意識にやっているから、周りからのプレッシャーとかはあまり感じないですね。でも時々、やっぱりみんなからどう思われているのかなとか気にしてしまいますね。それが疲れます。仕事や生活のなかでスマホをいつも見ているから、少しいけないなと最近思います。パーソナルライフと仕事の境目が見えなくなってきて、どうしていけばいいのだろう、と。

社会問題や政治についても発信 批判はされるけど


愛:私生活と仕事の切り替えは本当に必要ですよね。自らのプラットフォームを利用して仕事のコンテンツだけでなく、様々な社会問題や政治について発信もしていますね。元々興味がありましたか。

kemio:アメリカに来てすごく気づいたのが、自分と同世代の人が、社会問題、人権問題に対して一人一人が意見を持っている若い人が多いということ。日本にいた時は興味を示したことがあまりなかった。自分の意見を公共の場所に載せてシェアするとタブーだと思われることもあるので。

でもアメリカでは自分の好きな歌手が意見をシェアしたり、政治・社会問題について学ぶいろんな入り口があるから、そういうことをきっかけに友達がシェアしているのを見て、勉強をするようにになりました。

kemioと中川ホフマン愛

愛:政治・社会問題について発信する中で、批判されることもありましたか?

kemio:もちろんです。人間は生きている限りみんな信念を持っていて、様々な意見や視点もあるので、それは仕方がないことかなと思います。

愛:私もいつもblossomの投稿を通して「答え」を出しているのではなく、とにかく議論をするきっかけやディスカッションするきっかけを作るようにしています。kemioさんはフォロワーの方々にとってどういう存在でありたいですか。

kemio:そうですね、ロールモデルになりたいとも思ったことがないですね。僕自身家族が有名でもないけど、環境のせいにしないでとにかく誰でも夢を叶えることができるんだよ、やりたいことを掴みにいくことができるんだよ、ということをシェアしたいですね。なので自分のストーリーはシェアしたいと思います。

kemio

自分で自分を褒めてあげる「セルフラブ」の方法


愛:本当に素敵だと思います。kemioさんが活躍している中で自然とファンの方にとってロールモデルになっていると思います。インフルエンサー、ユーチューバー、モデルとして活躍するの中で「セルフラブ」をどのように実践していますか?

kemio:SNSを通していろんな人と出会えるきっかけも増えたし、すごくいい面もある一方、常にインスタグラムとかツイッターをみていると必要以上に自分の生活と周りの人の生活を比べることもありますね。僕も結構まだまだ “I’m working on it” って感じなんだけど、他人の成功を見て羨ましいって思うよりもリスペクトを持つようにしています。自分にしかできないこともあるし、他人にしかできないこともあるから、とりあえず比べないで、みんなのためにリスペクトを持つようにしています。

あとは、自分を褒めるようにしています。他人から褒められることを求めているわけでもないけど、達成感が見えなくなっちゃうこともあるから。自信につなげることを意識して、自分で褒めてあげないと。
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聞き手・文=中川ホフマン愛 写真= アマリ・ウェデル 編集=督あかり

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