相談のタイミングを上司と握れば、迷わなくて済む
「上司に相談する」際には、そのタイミングを予め握っておくことが重要です。つまり、どのくらい時間をかけて前に進めなかったら相談するのか、1日のどの時間帯に相談するのが上司としてはありがたいのかといったイメージを、上司とすり合わせておくということです。
例えば、
・社内の資料を探して、30分たっても見つからなかったら質問する
・自分の頭で考えて、半日色々と試してみても良い結果が出なかったら相談する
・テレアポを30件かけても全くうまくいく見込みがなければアドバイスを仰ぐ
・上司によって「相談に乗りやすい時間帯」は異なるので、例えば「ランチタイムの前後と夕方」のように、上司の都合に合わせて、まとめて聞くようにする
このように、具体的な「タイミング」を上司との間で決めておきましょう。
上司の側としては、新人が何もせずにただ頼ってきているのではなく、ある程度自分なりに考えたり、ある程度の行動量を実行した上で相談にきているということがわかります。
多くの営業マネジャーが新人営業パーソンに対して「とにかくたくさん数をこなしなさい」と指導するのは、「新人営業がどこまでできるかわからないから、まずは行動量を」と考えるためです。そこで、新人が「工夫と改善」を身につけ、その上で相談するタイミングを握ってくれれば、上司としてもやりやすくなります。
このように、「工夫と改善を覚える」「相談のタイミングを上司と握る」という2つの武器は、両輪となって、新人営業パーソンの成長スピードを上げるのに、大いに役に立ってくれるでしょう。
この記事が、1人でも多くの新人営業パーソンに「仕事の楽しさ」を感じて頂けるきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。
連載:「個の時代」に、生きるチカラとしての“営業力”を
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