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デザインツール「Canva」が、パンデミックを追い風に急成長している。同社の評価額は、1年前の60億ドルから2倍以上の150億ドル(約1兆6460億円)に拡大し、共同創業者2名はビリオネアの仲間入りを果たした。

オーストラリアのシドニーに本拠を置くCanvaは4月6日、ティー・ロウ・プライスとドラゴニアが主導するラウンドで7100万ドルを調達し、評価額は150億ドルに達した。今回のラウンドには、既存株主であるBlackbird VenturesとSkip Capitalも参加した。Canvaによると、同社の年間売上高は、前年から130%増えて5億ドルを突破し、黒字も確保しているという。

今回の調達により、共同創業者であるCEOのMelanie PerkinsとCOOのCliff Obrechtはビリオネアになった。2人は、今年1月に結婚している。フォーブスの推計によると、2人の持ち分は今回のラウンドの前でそれぞれ15%あり、新規調達による希薄化はほとんどなかったという。

これに基づくと、2人の資産額はそれぞれ20億ドル程度となる(フォーブスは、非公開企業の評価額を算出するに当たり、10%のディスカウントを行っている)。Obrechtはインタビューで、気候変動や世界的な所得格差などの社会問題に対処するため、夫婦で財団を作る計画を明らかにしている。

「お金を貯めこみたいとは思っていない。我々を突き動かすのは、人々が愛用するプロダクトを開発することだ。それによって得た富は、世界に返したい」とObrechtは述べている。

Canvaは2013年に3人目の共同創業者のCameron Adamsを迎え入れて以降、グローバル展開を加速させた。2019年12月には、ユーザー数が2000万人に達し、Perkinsはフォーブス誌の表紙を飾った。

Adamsによると、現在のアクティブユーザー数は5500万人で、そのうち300万人は有料ユーザーだという。Canvaは、もともと中小企業がメニューなどを手軽に作成できるデザインツールとして人気を博した。

編集=上田裕資

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