「製造業の魅力を発信し続ける」夏にはサミットを実施へ
とりわけ大きな盛り上がりを見せたのは、ディスカッションライブ「製造業盛り上げたい大会議」だ。参議院議員の山田太郎氏、INDUSTRIAL-Xの八子知礼氏、オムロンの竹林一氏、YouTuberのものづくり太郎氏らが「製造業の今とこれから」について様々な立場からトークを展開した。
山田太郎氏が電気自動車で使われる全固体電池や半導体など討論のテーマを提示し、ものづくり太郎氏が視聴者にもわかるよう解説、2人の太郎氏を中心にそれぞれが見解を述べていく。
Team Cross FAのプロデュース統括の天野眞也氏(前列左)、参議院議員 山田太郎氏(前列中央)、ものづくり太郎氏(後列右)
さらにDX市場が約100兆円と言われるなか、今後DXがどのように進化していくか、センサーとIoTの関係や、現場とクラウドの乖離など、製造業に関する様々な問題点についての話となり、そして高専や工業高校の学生たちのポテンシャルを評価、地位向上や環境作りの必要性を提案するなど、ディスカッションは多方向に。イノベーションの起こし方についてというテーマでは、竹林一氏が関西弁の柔らかな口調で話を広げていった。
貴田氏は「妄想を形にする勇気、確固たる信念、1〜2年後に具体的に何をできるかを提案していかなくてはならない」と語れば、山田氏は「日本のメーカー製造業は奥ゆかしすぎる。生き残りと命がけをかけてとどんどん突っ込んでいくべきだし、僕みたいな政治家を使い倒せばいい」とメッセージを送った。
天野氏は「イノベーションは難しくない。単純でいい。2つで悩んだ際、どちらが面白いか、ワクワクするかで選べばいい。面白い方を常に選んでいけば楽しい未来になる」と、日本の製造業の可能性を力説した。
天野氏はまた、本イベントの総括として「製造業の魅力をできる限り頑張って発信していきたい、知ってもらえれば製造業は人気になる。楽しそうな製造業として業界を盛り上げていきたい」と語り、夏にはサミットと名前を変えて再びイベントを行うことを宣言した。
全体を通じて、製造業に関わる人の一体感はもちろんのこと、製造業を知らない人にとっても、日本の製造業の強さ、ものづくりの楽しさ、面白さと行った魅力を存分に感じられるフェスとなった。