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日米では、「成功の定義」がそもそも違う。/Photo by Shutterstock.com

Webやモバイルアプリを中心に、現在世界で利用されてるサービスの中に”日本製”のものはほとんどない。GAFAを中心とした、アメリカ西海岸発のものや、BeautyPlusやTikTokなどの中国系のプロダクトが多い。

そして実は日本国内で多く使われているプロダクトも、世界的に見るとほとんど使われていないケースも少なくはないのである。

SNSを例にとってみよう。下記の表は、人気のSNSのリストであるが、日本国内シェア60%を超えているLINEでも、実は世界的に見るとそのシェアは2.8%にしか及ばず、他のSNSサービスと比べても、ユーザー数は一番少ない。

LINEの低いシェア
日本国内とグローバルでのユーザー数と人口に対しての利用シェアの差

まあ、そもそもLINEが日本初のサービスであるかどうか自体の議論もあるかもしれないが、兎にも角にも、日本で作られ世界中で利用されているデジタルサービスは非常に少ない、もしくは皆無に近いと言わざるを得ないだろう。

しかし、今の時代であれば海外向けにサービスを展開すること自体はあまり難しくはない。多言語のサイトを公開したり、アプリを海外でもダウンロード可能にすることの技術的難易度は高くはない。しかし多くの人たちが「自分たちには難しい」と勝手に思ってしまっている。

日本から世界で利用されるサービスが生まれない5つの理由


では、なぜそのような状況になっているのか? 日本はIT後進国でもないし、多くの企業が素晴らしいサービスを生み出しているのも間違いない。

しかし、おそらく下記に紹介する、言語自体に加えて5つのポイントが原因で、世界で使われないプロダクトしか出てこないのではないかと感じる。

1. まずは日本むけバージョンから


以前に孫泰蔵さんとの対談「【対談】孫泰蔵氏 x Brandon Hill -スタートアップがグローバルに展開するための5つの秘訣──」にも出てきた話題であるが、日本のスタートアップが作るプロダクトのほとんどが「まずは国内向け」になっているのが現状だ。

まあ、それは至極当たり前で、プロダクトは作っている人たちの目線で生み出されることが多く、日本国内で日本人によって作られるものは、多くの場合、「まずは」日本国内向けになるケースが多い。もちろん日本語バージョンで。

しかし、それを続けていると、プロダクトの言語だけではなく、内容や仕様も国内ユーザーに最適化されたものになってしまい、いざ海外版を作ろうとしても、グローバルユーザーになかなか刺さりにくくなってしまう。結果的に、いわゆるガラパゴス状態のプロダクトが生み出されるのだ。

一番重要なのは最初から海外でも展開しようというマインドセットを持つこと。まずは国内から、という思い込みを取り払うこと。これがシリコンバレーのスタートアップであれば、最初から世界中のユーザーをターゲットにサービスを作ることを考えている。

そうすることで、よりグローバルで使ってもらいやすいプロダクトが生み出される。

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax inc.)

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