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本来ネガティブであってもポジティブに変えるデザインのアプローチ

以前、私たちfreshtraxが紹介したエシカルデザインに関する内容に関して、具体的にどのようにして“正しいデザイン”を行えば良いのかという質問が寄せられた。一つの方法は、UXピラミッドの原則に従ってプロダクトの体験価値を検証したり、UXハニカムを活用する方法もある。

それらに加えて今回紹介したいのは、GoogleのAndroidチームが採用しているUXデザイン手法である。とてもシンプルですぐにでも活用できる内容になっている。

進化するデジタルプロダクトに対するUXデザインアプローチ


サービスのデジタル化やDXが進む中で、多くのプロダクトにおける「完成」という概念がなくなり、デザインは常に進化し続ける必要性が出てきた。特にユーザー体験においては、デバイスの進化やユーザーの感覚の変化などを考慮し、常に改善を続けなければならない。

では、実際にどのようにデザインの良し悪しを判断すれば良いのだろうか?継続的にバージョンアップを行っている、GoogleのAndroidチームが採用している手法が参考になるだろう。

キーワードは“3対1の法則”


UXデザインの真髄はユーザーに対してどのような感情を届けるかである。その点においては、心理学的な考え方を取り入れるのが良いだろう。Googleが採用しているのは、心理学者のバーバラ・L・フレドリクソン氏が提唱している、ポジティブ感情とネガティブ感情における3対1の法則。

これは、ポジティブな感情がネガティブな感情を上回るには3つのポジティブな感情が必要であるという理論。これをUXデザインに当てはめることで、正しい体験がデザインできる。

3対1を表す図

Googleはこの方法をどのように活用しているのか


Androidチームは、アプリを利用する過程においてユーザーが受け取るポジティブな感情とネガティブな感情を“瓶”の中に入れ、その“重さ”を天秤にかけるという方法を採用している。

具体的に説明すると、プロダクトの機能を通じてユーザーに対して、驚きやスムーズさ、期待通りなどのポジティブ体験を届けるたびにポジティブの瓶にビー玉を1つ入れる。

逆に、エラー表示や複数のステップ、予期しない動きなどの体験が一つ起こった場合には、ネガティブ瓶にビー玉を3つ入れる。

そしてその合算値を天秤にかけ、イコールもしくはポジティブに傾いた場合は合格。ネガティブに傾く場合はUX改善を行うという指針だ。

ポジティブとネガティブを表す図

文=Brandon K.Hill(btrax Founder & CEO)

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