ゼロイチの創り方を考える

ウィズコロナの働き方が定着し、仕事の打ち合わせもほとんどすべてがオンラインになった。移動時間がなくなったため、以前より効率的に仕事ができるようになった面もあるが、オンライン会議が一日中続くとリフレッシュするのが難しい。ちょっとした移動時間が貴重なリフレッシュタイムだったと気付いた人も多いのではないだろうか。

そんなとき、打ち合わせ中の飲み物が良い気分転換になる。私はコーヒーが好きなのだが、一日に何杯も飲んでいるとカフェインの取り過ぎで気分が悪くなってしまう。そこで最近は2杯目以降は緑茶を飲むようにしている。スッキリとした味わいと少しの苦味で良い具合いにリフレッシュできる。

昨年の夏、クラウドファンディングサイトのKickstarterで「ボタンひとつで、碾きたての抹茶が楽しめる」と謳い、1千万円以上の支援を集めた抹茶マシーンをご存知だろうか。多くの支援が集まったことも納得で、実はプロジェクトの開始前に国際的な家電の見本市であるCESで「Innovation Awards Honoree」を受賞し世界的に注目を集めたプロダクトだったのである。

しかし、そんなビジネスもシリコンバレーのスタートアップでよくあるように、最初はガレージでのプロトタイプ作りから始まった。

世界中から注目を集めたプロダクトを開発したのは、World Matcha Inc. のCEO塚田英次郎。彼はなぜ21年間の大企業でのキャリアを捨て、抹茶に人生を賭けたのか。業界の課題から時代にあった抹茶の魅力まで詳しく話を聞いた。



抹茶版のエスプレッソマシーン


マシーンの名前は「Cuzen Matcha(空禅抹茶)」。Cuzen Matchaは真ん中に丸い大きな穴が空いた白いボックスで、上部からシルバーの筒がその穴に向かって貫通している。幾何学的なフォルムでスタイリッシュなデザインだ。

「一言で言えば、抹茶版のエスプレッソマシーンです」。塚田はCuzen Matchaをそう説明してくれた。


文・写真=入澤諒

この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ