外部環境を見ても、新型コロナウイルスを経ての「ニューノーマルの到来」によって、各企業は採用手法や働き方の転換・変化を迫られている。
「今の制度をどのように変えて運営すべきか」といったことから、「どのような組織を目指すか」まで、経営層と共に戦略的に考える人事の必要性が高まっていることは間違いない。需要高まるこのタイミングで、未経験から人事へのキャリアチェンジを考えている方もいるだろう。
人事といえば、採用業務の担当であるイメージが強いものの、仕事内容はかなり多岐にわたる。この記事では、人事の仕事内容ややりがいを整理した上で、人事の仕事を通して身に付くスキル、さらに人事から目指せるキャリアプランについて解説していく。
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企業内における人事部の位置付けとは?
まずは、人事部が企業内においてどのような位置付けにあるのかを、あらためて整理してみよう。
ヒト・モノ・カネ・情報の「ヒト」を担う
経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つから構成されるが、このうち「ヒト」を最大限活用するための戦略設計や施策実行を担うのが、人事部の役割である。
ヒトがカネを動かし、ヒトがモノをつくり、ヒトが情報を集めて活用する。ヒトの働きが3つの資源活用に直結することから、4つの経営資源の中でもっとも重要なものだと言い切れるだろう。
また、ヒトは感情や意志を持った生き物である。他の資源と比べてコントロールが難しいため、人事部主導の戦略やマネジメントが肝になるのだ。
企業の発展、組織の活性化が目的
幅広い業務を担う人事だが、すべては「人材によって組織を活性化させること」と「企業成長のため」である。
経営者がミッションを掲げ、ビジョンを描き、リーダーシップを発揮するだけで企業が成長するわけではない。ミッションとビジョンに共感して集まった、主体的に自らの役割を果たすメンバーの力があってこそ、相乗効果が生まれて企業は成長できるのだ。
優秀な人材を採用すること、社員一人ひとりがモチベーション高く働ける制度やしくみを作ることなど、いろいろな手段で組織を盛り上げ、企業の発展を支えるのが人事の役割だ。