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歯周病患者が歯科医院を受診する際に検査を受けることは、世界中の糖尿病予備軍や2型糖尿病の診断に役立つ、重要な役割を果たすかもしれない。

2020年12月1日付で学術誌『Journal of Clinical Periodontology(臨床歯周治療学ジャーナル)』に掲載された「DiabetRisk」研究は、マドリード・コンプルテンセ大学の歯周病研究グループ「ETEP」が、スペインの歯科医学研究ネットワーク「SEPA」からの委託を受けておこなったものだ。この研究では、歯科医院で検査がおこなわれた結果、8%の患者が未診断の糖尿病または糖尿病予備軍であったことが明らかになった。

慢性疾患である2型糖尿病は、膵臓が血糖値を調節するホルモンであるインスリンを十分に生産していない場合や、生産したインスリンを身体が効率よく利用できない場合に発症する。症状をコントロールしなければ、空腹時血糖値が7.0mmol/L以上、食後2時間の血糖値が11.0mmol/Lを上回る高血糖状態になり、神経や血管に深刻なダメージを負うおそれがある。

世界保健機関(WHO)によると、2014年には18歳以上の成人のうち8.5%が糖尿病に罹患していた。2016年には、糖尿病が直接の原因で亡くなった人は160万人にのぼり、高血糖が原因で亡くなった人は2012年に220万人にのぼったとWHOは述べている。

今回の研究では、多国籍オーラルヘルスケア企業のサンスターがスポンサーとなり、スペインの41の歯科医院で、1143人の患者を対象にスクリーニングがおこなわれた。

研究プロジェクトの最初の成果のひとつとして、歯科医院が2型糖尿病の早期発見に大きく貢献できる可能性が示された。最重度の歯周病を発症した患者は、2型糖尿病に罹患しているか、将来発症する可能性が高かったのだ。

スクリーニングは、フィンランド糖尿病リスクスコア(FINDRISC)の質問票と、歯科受診時のHbA1c血液検査を組み合わせておこなわれた。3年にわたる研究の結果、患者みずからが記入したFINDRISC(この質問票では年齢、果実や野菜の消費量、運動量などがリスク因子として評価される)を使うだけで、未診断の高血糖を87%の精度で発見できることがわかった。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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