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Jose Luis Pelaez/Getty Images

これまでの研究では、他者を支援する人は他者の支援に時間を使わない人よりも幸せで、精神的・身体的な健康水準が高いことが示唆されてきた。

パンデミック(世界的大流行)のような困難な時期に人を助けることで、心配と懸念が和らぐことを示唆する調査は多い。人は緊急事態や危機的状況で、無作為に親切な行動を始めることが多いのだ。善行を実践し、他者が危機的状況から抜け出せるようにすれば、自分が状況をコントロールしていると感じることができ、脳の中でドーパミンとエンドルフィンが大量に放出されて幸福感が一気に感じられる「ヘルパーズハイ」と呼ばれる状態にさえなるかもしれない。

医学調査によると、思いやりがある人の唾液には炎症と闘う抗体である免疫グロブリンAがより多く含まれている。免疫系が改善するだけでなく、寛大な人の脳スキャンからは寛大さによって穏やかな気質やストレスの低下、感情面の健康の改善、より高い自己評価などがもたらされたことが示されている。

誰かを支援しようと手を差し伸べるときの明らかなメリットには、自分自身の心配事からしばらくの間離れられるというものがある。どのような小さなものでも短期間でも、何かに貢献したり与えたり、ボランティアをしたり寄付をしたり親切な行為を行ったりすることで、他の人(あるいは動物)と、深い意義がある人間的な方法でつながることができる。

心理学誌サイコロジカル・ブレティン(Psychological Bulletin)に掲載された新たな調査でも、親切な行動を取り他者を支援することは自身の健康や幸福に効果を与え得ると示唆されている。しかし同調査では、善意による行動が全て、支援する側に同じメリットをもたらすわけではないことについて掘り下げて分析している。

この関連性は、親切心の種類や幸福の定義、行為を行う人の年齢・性別、その他人口統計学的要素など多くの要因によって変化する。

主執筆者である香港大学のブライアント・P・H・ホイ研究助教は「利他主義や協力、信頼、思いやりなどの向社会的な行動は全て、調和が取れてきちんと機能する社会に必要な要素だ」と述べた。「これは、人類の共有文化の一環で、私たちの分析からは心と体の健康に寄与することが示されている」

翻訳・編集=出田静

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