クリエイティブなライフスタイルの「種」

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先進国を中心にプラスチック製レジ袋削減への取り組みが進む中、日本でも7月からレジ袋有料化の義務化がスタートしました。またコロナ禍でデリバリーサービスの利用が増える中、その袋や資材が問題になりつつあります。

いずれも解決する方法の一つとして挙げられるのが、植物性由来のバイオマスプラスチック素材の袋です。レジ袋はエコバッグなどで対応できますが、デリバリーはそれが難しく、かといって袋なしというわけにもいきません。各社対応を迫られる中、いち早くバイオマスプラスチック素材の袋の使用に踏み切ったベトナムの「Pizza4P’s」サステナブルマネージャー 永田悠馬氏に、その有用性について聞いてみました。


──バイオマスプラスチック素材の袋の導入に至った経緯を教えてください。

一番大きな理由としては、ロックダウンでデリバリーサービスを開始したことですね。フードデリバリーサービスは過去に何度か利用したことがありましたが、食べ終わってからのプラスチックバッグや容器などのゴミの量が凄まじく、毎回心が折れていました。

弊社でデリバリーサービスを行うなら絶対にそれは避けなければならないと考え、バイオマスプラスチック素材(以下、バイオプラ)の袋の導入に踏み切りました。幸いにも1年前からずっと開発を進めていたものがあったので、3月末のロックダウン開始から1週間ほどで導入することができました。

──そもそもバイオプラとはどういうものなのですか?

プラスチックのレジ袋は石油から作られますが、バイオプラはとうもろこし、じゃがいも、キャッサバなどから抽出した植物性のデンプンやセルロースから作られています。つまり、石油資源を使わない、もしくは減らす、という意味でバイオプラは環境負荷が低いと言えます。


TUV Austria社の『OK compost home』認証。認証にもインダストリアル、ホーム、ソイルなどの種類があり、それぞれに細かく規定が設けられている。

──こちらは完全に土に還るものなのでしょうか?

はい、欧州の認証機関であるTUV Austria社から『OK compost home』という生分解性に関する認証を取得済みです。この認証は、大規模な堆肥工場ではない一般的な家庭のコンポストで分解されますよ、という意味です。つまり常温でも、最終的にはちゃんと水と二酸化炭素に分解されて土に還ることを意味します。

もちろんメーカーからは認証を見せてもらっていますが、念のためメーカーからもらった素材をこちらで土に埋めて、生分解性テストも行なっています。素材やメーカーによって分解スピードが異なるので、その違いを観察するのもなかなか面白いです。

文=国府田 淳

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