ライフスタイル

2021.01.03 08:00

「先延ばし」をやめて目標を達成する 3つのアプローチを起業家が伝授

Getty Images


周囲に「宣言」し、スケジュールに落とし込む


2つ目のポイントが、周囲に「宣言」すること。例えば、「英語学習を始める」でもいいし、「明日までに原稿を書き上げる」でもいい。プログリットでは、それを周囲の人、もしくはSNSで宣言してもらっています。
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人間は、自分をよく見せたい生き物。言ったことはやり遂げたいという欲が出るものです。行動に一貫性を持たせたいという習性を利用して、先に宣言することで逆に行動を促すというやり方。これをやると、実行する確率が格段に上がることを実感しています。

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プログリット代表取締役社長 岡田祥吾さん

そして最後の3つ目のポイント、それは、分刻みで行動の予定を決めてしまうことです。実行できている人は少ないのですが、特に大切だと思っています。
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なぜ行動を先延ばしにしてしまうかといえば、やるべきことの中身がぼんやりしているから。どこから手をつけて何をしたらいいかわからなくて立ち止まってしまうからです。それなら、分刻みでやる内容まで決めてしまえばいい。

例えば、「週に10時間は英語の勉強をする」と決めたという受講生の方に対して、コーチは「月曜日には何時から何時までどこでどの教本の何ページをやるんですか?」と聞きます。

言葉にすると何も特別なことではないんですが、何曜日の何時何分から何時何分まで(WHEN)、どこの場所で(WHERE)、何をするのか(WHAT)、までを必ず決めてしまう。仕事のミーティングの予定をスケジュールに入れるのと同じことをするんです。

それを決めずに「週に10時間英語の勉強をする」という目標を達成しようとすると、土日にしわ寄せが行きがちです。でも、いざ土日になってみると、休みだからと気が大きくなったり、誘いについ乗ってしまったりして、実行できる確率が落ちてしまう。気がつけば何もしないうちに日曜の夕方になって、「またできなかった」と嫌な気分になるという悪循環が生まれてしまいますから(笑)。

WHEN、WHERE、WHATが決まれば、あとはそれをやるだけです。
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構成=松崎美和子、写真=山田大輔(ポートレート)

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