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ウィンストン・チャーチルはかつて「譲歩する人は、自分が最後まで食べられないことを祈りながら、クロコダイルに餌を与える人だ」と述べた。

特定の方針や手順を順守することは、組織がうまく機能するために欠かせないことだ。服装規定や企業の福利厚生、州や国の規制、労働時間などの規則により、共通の土台や良質なコミュニケーション、チーム精神、職場の調和など、運営上の足場が作られる。

大半の人は、文面で規定された、あるいは暗黙で決められたこうした規則に、何のためらいもなく進んで従うものだ。しかし、規則や方針に従うことと、企業の責任者や上司、同僚からの承認を得るために何でもすることは別だ。

自分の意見を貫くときと譲歩すべきとき


他者の承認を求めることで、自分の職場での印象に悪影響が出る場合がある。他者を喜ばせることは、恐怖心に基づくものだ。「イエス」と言ってばかりの人は、人に支持してもらえないことを恐れていて、本当は反対のときでも同僚に同意することで対立を避けている。

譲歩することでうわべを維持するプレッシャーが生まれるが、それが上司や同僚に見破られるのに時間はかからない。どこまで自分の意見を貫き、どこで曲げるかを理解しておくことが重要だ。

あなたはどうだろう? 昇進しようととして、魂を売り渡したことはあるだろうか?  

研究からは、この戦略がうまく行かないことが示されている。声を上げたり反論したり、ノーと言ったり、既成概念にとらわれない考え方をしたり、創造的な面で危険を冒したりすることを恐れていれば、無意識のうちにキャリアの妨げになっているかもしれない。

科学者らは、慣習などに従わない人が職場で必ずしも反逆者、あるいはトラブルメーカーではないと報告している。こうした人は個人主義者で、企業にとってより良いことを達成するため協力して取り組む可能性が高い。一方で「イエス」と言ってばかりの人は、服従や承認が自尊心や安全のためにより重要なので、このように協力する可能性は低い。

真っすぐで狭い道と曲がりくねった道


「古き良き時代」には、規則通りに生活し、真っすぐな狭い道をたどることをモットーとしてビジネスが構築された。多くの企業は、労働者を狭く窮屈な役割に分類し、弱い部分にこだわって、個人や企業の成長を制限するような厳しい制約の中にとどまることにエネルギーを費やすよう強いてきた。事を荒立てず、企業文化に従っていれば、大金を手にして退職し、その後幸せな生活を送ることができたのだ。しかし今は違う。

翻訳・編集=出田静

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