キャリア・教育

2020.12.11 08:30

他者の承認を求めること、キャリアの妨害に?


21世紀に活躍する企業は、既成概念にとらわれない考え方や革新的なアイデア、従業員の個人主義を奨励する企業だ。多様性や非同調、独創的なアイデアを育てる組織では、従業員が強みを生かして会社の繁栄に貢献できることが複数の研究から示唆されている。

また他のいくつかの研究からは、企業が自己表現や個性、多様なアイデアを支持する場合、仕事でのエンゲージメントが向上することも示されている。企業は、顧客関係の向上やイノベーションの拡大、活気のある労働力によってメリットを享受し、労働者は自分の意見を述べ、自分の最も強い才能や情熱を生かして自分独自の方法で会社の目標達成に貢献できる。

クロコダイルに食べられないためには


全てのことが議論・実行されたとすれば、あなたがどれほど妥協しても、誰かが何かに賛成しなかったり、あなたに異議を唱えたりするだろう。クロコダイルに食べられるのは、時間の問題なのだ。

あなたがそうさせない限り、他者にはあなたの心や頭を無断で占拠する権利はない。不賛成や不調和に慣れ、対立を避ける代わりに立ち向かうことを学ぼう。自尊心を取り戻し、自分の価値観や意見を曲げず、声を上げたり「ノー」と言ったりする意志を持つこと。自分らしい人間になり、キャリアの目標を思い描き、他者の承認ではなく自分自身の基準で自分の行動を評価しよう。

キャリアを成功させる人は、相手に折れるときと自分の意見を貫くときの間のどこに自分が立っているかを常に評価している。こうした人は、仕事で自分がどこまで自分を貫いてもよいかを尋ねることをためらわず、安全地帯を抜け出して、一つの方向へと変化をもたらすため危険を冒すものだ。

つぼみのままでいるのではなく、キャリアでリスクを取り活躍する準備ができているならば、あざけりや拒絶、トラブルメーカーとのレッテルを貼られることへの恐怖心に立ち向かうべきときかもしれない。

キャリアの中でこれまで隠れていた場所を見つけ、活躍するための道筋を開こう。そうすれば、クロコダイルのことはもはや恐れなくてもよい。

翻訳・編集=出田静

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