ホテルジャーナリスト

最上21階に位置する260㎡のプレジデンシャル スイート。リビング、ワークスペース、ダイニング、キッチン、室内坪庭、プライベートプールも設置。

男女を問わず、社会で活躍するエグゼクティブたちは、魅力溢れる東京のホテルをどのようにお使いだろう。

せめて月に一度くらい、可能なら二度でも三度でも、誰にも邪魔されず、両手を伸ばして深呼吸をするために滞在するのはどうだろう。

東京のホテルは、時に伝統文化や江戸の粋が活かされ、また時には、都会らしい最新鋭設備を纏うなど、それぞれが個性的に進化を遂げている。

ゆったりと異空間に身を委ね、すべてを忘れて過ごす癒しの時間。まずは週末、金曜日の夜にチェックインして、日曜の午後まで、別宅で過ごすように、自分独りで夢想に浸るのも今どきの流儀であろう。

ホテルジャーナリスト せきねきょうこ


色褪せることのない都会派ホテル


日本中で大きな話題となった「六本木ヒルズ」の開業は、思い起こせば遥か遠い2003年4月25日のことだった。

民間の再開発として日本最大級の大掛かりな工事は17年もの期間を要し、このかつてない文化的コンプレックスには、54階建ての森タワーやカルチャーの香り漂う美術館や映画館、“勝ち組の聖地”と言われたヒルズ族のレジデンス、そして、その後大きく成長を遂げ、今に至る「グランド ハイアット 東京」がドアを開け……それらすべてが憧れの的としてのスタートとなった。

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六本木ヒルズの中でひときわ高級感のある外観のホテル、「グランド ハイアット 東京」は、開業以来少しも変わらぬ人気を保つ安定感。

「グランド ハイアット 東京」は、超都心に於いて387室の客室を有し、バブル崩壊後、久しく遠のいていたラグジュアリーホテルの開業であったため、自身も含め、マスコミ報道も過熱していた記憶が残る。

そしてホテルは開業からすでに17年の年月を重ねた今、益々活気のある大人のホテルとしての存在を確固たるものとしている。六本木ヒルズ内での存在感は、現在も一入大きく中心にあり、不動の都会派ホテルとして安定感も増したように思う。さすがに、長引く新型コロナ感染症の蔓延から、ゲストの大変を占めていた外国人観光客は影を潜めているものの、国際色は色褪せること無く漂っているのが幸いだ。

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ロビーに置かれた大きな顔のオブジェは開業時にも話題に。スタイリッシュで都会的なインテリアは六本木というエリアに相応しい。

確か、開業時に掲げたメインのコンセプトは「六本木ヒルズとのマルチカルチャー」であったはず。そして、ダイナミックさ、ライブ感、カルチャーを感じられる“ライフスタイル・デスティネーション・ホテル”と掲げた表明に、ワクワクするほど都会のリゾート感覚を持ち合わせた憧れの門出だった。

現在も尚、ビジネス・エグゼクティブが多く出入りするホテルとして、前述のように、益々感じる安定感は時を経た経験のなせる技だろう。客室は次々とオープンする新規ホテルとは趣が違うものの、かえって、変わらずに落ち着いた寛ぎ感にホッとさせられるのは私だけではないだろう。

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プレジデンシャル スイートの寝室。高い天井、二面ガラスのお蔭でベッドに居ながら都会の情景を180℃見渡せる贅沢な造り

身の程を知る自身としては、今までも、これからも、泊れないだろう「プール付き、プレジデンシャル スイート」を覗かせてもらった。そのゴージャス感は健在のまま、特別な高級感を保っている。

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都内で唯一、大きなプライベートプールを備えたプレジデンシャル スイートの贅沢なプール。

文=せきねきょうこ

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