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コーチチングは万人向けではない。私がこのことを考えたのは、コーチングの相手として最悪のタイプはどのような人かと尋ねられたときだ。

私は30年以上にわたるエグゼクティブコーチとしての経験を通し、コーチングに適さない人にははっきりとした特徴があることに気付いた。自分はコーチを雇うべきかどうか迷っている人のために、私が考えるコーチを雇うべきではない5つの理由を以下に挙げる。

1. 誰かからコーチをつけるよう言われた


私のコーチとしての第1のルールは、「人質」をクライアントにしないことだ。つまり、誰かからコーチングを受けるよう言われて私の元にやってくる人にはコーチングをしない。こうしたクライアントは通常、仕事で誰か(あるいは大勢)を怒らせてしまった人だ。無知な部分がたくさんがあり、誰が言っても理解できないため、上司や役員会が最終手段として、物分かりを良くさせられるプロの投入を決定する。

だが、これはうまく行かない。コーチングを受けるにあたって必要なものはただ一つ、変わる意思だ。自分には変化が必要で、変化は良いものであること、自分は変化を求めるべきであることを理解しなければならない。

自分自身に嫌気がさし、「アップグレード」の準備ができている人や、過去10年で受けてきたフィードバックが明確にパターン化して見えるようになった人などがこれに当たる。本人のやる気がなければ、コーチはその人を変えられない。私からのアドバイスとしては、その人が今の自分や周囲に与える影響について嫌気がさすまで待つこと。

2. コーチを雇えば体面が良いと思っている


プロのコーチをつけることは、かつて悪いことだと思われていたが、今では非常に良いことだと認識されるようになった。国際コーチ連盟(ICF)によると、昨年コーチに費やされた金額は30億ドル(約3100億円)で、4年前から21%増加した。

本当に優秀なエグゼクティブコーチの料金は高額だが、コーチは必ずしもあなたの気分を良くしてくれる存在ではない。私のコーチとしての仕事は、周囲が解雇されたくないがために誰も指摘しないようなクライアントのばかげた行動を逐一指摘することだ。

私の仕事は、クライアントを安心させることではなく、クライアントの背を押し、追い立てて、自分でも見たくないような部分を見せること。自分の履歴書や職務経歴書には載っておらず、自分では誇りに思えないような部分だ。

編集=遠藤宗生

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