この敵とは、分かりやすい場所に潜んでいて見逃されることが多く、あらゆる外部の力よりも厳しいものにはなり得ないと思われていることが多いものだ。それは、あなた自身だ。
ここでは、自分自身の中の批判者を静める5つの方法を紹介する。
1. 完璧さではなく進歩したことについて考える
多くの人はキャリアで完璧を達成しようとするが、完璧とは偽りだ。受け入れ難いことかもしれないが、「完璧」な時期は絶対に存在しない。状況が完璧になってから行動を取る必要がある、あるいはXが起きたらYをすると自分自身に言い聞かせている場合、これは自分では制御できない外部の力に屈することを意味する。
恐怖心を克服して行動を取るときでも、物事が計画通り進まない場合は自分自身を非難してしまいがちだ。2020年に計画通り行ったものは正直なところ何もないはずだが、かといって進歩や成長が何もなかったわけではない。
自分の期待値や認識を見直すと、リスクを取ることで生じる結果は2つあることが分かる。それは、成功するか、次に安全地帯を超えて思い切って挑戦するときに今回よりもうまくこなす方法を学ぶかのどちらかだ。どちらにせよこれは前進なので、それを認めて褒める必要がある。
2. 自己批判を、自己を応援する言葉に変える
自分自身に言い聞かせることほど、キャリアに大きな影響を与えるものはない。それなのに、多くの人が気づきもしないうちに自分をだめにする言葉を自分自身にかけている。これは非常に一般的な習慣だ。
売り込みに失敗したり昇進できなかったりと落胆することがあった場合、落ち込んで、自分は失敗作だと考えるのは簡単だ。ただし、自分に言い聞かせるネガティブな独り言(「自分は十分ではない」など)を使っていることに対する意識を上げれば、こうした独り言がいかに自滅的なことかが分かり始める。これによって自分の言葉を意識するようになり、自分を応援するような言葉でこうした言葉を置き換えられるようになるだろう。