ライフスタイル

2020.07.19 08:30

月経周期とメンタルヘルス、その密接なつながり


月経周期におけるホルモン量の変化は、メンタルヘルスに影響を与えるおそれがあるが、逆に、メンタルヘルスが月経周期に影響を及ぼす場合もある。ストレスがたまっていると、生理が短期間で終わったり、止まったりするかもしれない。痛みが増す場合もある。

「ストレスと月経困難症の発症には有意な関連性がある」ことが、ある研究で明らかになった。月経困難症とは、生理中に痛みが生じる状態で、通常は下腹部が痛む。強いストレスを抱えている女性は、月経困難症になる傾向が2倍であることがわかっている。

同様に、ストレスの多い仕事をしていることと、「短い月経周期」のあいだに相関性があることも、研究で明らかになっている。月経周期は平均28日で、24日未満の場合はすべて「短い」とみなされる。ホルモンレベルをコントロールしているのが、脳の視床下部だ。ストレスを感じていると、月経が1回かそれ以上、来ないことがあるかもしれない。それは、ストレスのせいで視床下部が影響を受け、分泌されるホルモン量が変化し、周期が狂ってしまうこと、そして体が、妊娠がうまく維持できないという判断をもとに反応することが原因だ。その結果、生理が来なくなるというわけだ。

月経周期の変化について心配だったり、特に痛みがあるなら、医師に相談してみるといいだろう。新型コロナウイルスによって精神的負担が大きい日々が続いている。外部からもたらされるそういった不安やストレスは、月経周期を大きく左右することがある。けれども、ストレスが原因でいつも以上に下腹部痛がひどかったり、PMDDに悩まされたりしているなら、すぐに医師に相談すべきだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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