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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

Getty Images

台湾のフォックスコンは6月22日、独自のリサーチセンターを立ち上げ5G通信やAI(人工知能)、サイバーセキュリティなどの新たなテクノロジーの開発を進めていくと宣言した。

フォックスコンはiPhoneの組み立てを受託する企業として知られるが、近年は事業の多様化に注力している。同社の昨年の売上約1800億ドル(約19.3兆円)の大半が、電子機器の製造受託だった。

台北本拠の調査企業TrendForceは、今年の電子機器やスマートフォンの出荷台数が、2019年から7.8%の減少になると予測している。

今から46年前にビリオネアのテリー・ゴウ(郭台銘)によって設立されたフォックスコンは、中国の工場でiPhoneやiPadなどを製造している。また、Acerやアマゾン、インテル、ファーウェイ、ソニーなどの製造も受託している。

フォックスコンは6月初旬に台湾にリサーチセンターを開設し、約200人のロボットやヘルスケア、EV関連のエンジニアを採用する計画だ。さらに、量子コンピュータ関連への注力も進めているが、詳細は明かされてない。

台北本拠の調査企業Market Intelligenceによると、フォックスコンは3年から7年をかけて、CEOのYoung Liuの指揮下で工場のアップデートを進める計画という。

「フォックスコンは新たなR&Dセンターでテクノロジーの優位性を高め、労働集約的な業態から脱却しようとしている」とMarket Intelligenceの担当者は分析している。

IDCのアナリストのMario Moralesも、フォックスコンが半導体分野の研究を進めていると述べた。フォックスコンはさらに、中国の青島市に新たな製造拠点を設けようとしている。

調査企業Grand View Researchは、世界のAI市場が2025年までに3900億ドル規模に拡大し、年間の成長率は46.2%に達すると述べている。サイバーセキュリティ市場も急拡大が続き、2027年には1565億ドル規模に達すると同社は予測している。

フォックスコンは医療デバイス市場にも進出を果たし、今年に入ってからメドトロニックと提携を結び、病院向けに人工呼吸器を納入している。

編集=上田裕資

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