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Photo by David L. Ryan/The Boston Globe via Getty Images

2014年にマサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業したばかりのChazz Simsは、同校の著名研究所のメディアラボで勤務していた。

Simsは同じくMIT出身のLayla Shaikley やAli Kamilに加え、ハーバード大学出身のJemel Derbaliらと共に、輸送やデリバリー分野のリサーチを行っていた。研究対象にはデリバリーにおけるラストマイルのオペレーションや、ドライバーたちのエクスペリエンスが含まれていた。

「この分野では、非常に複雑なシステムを管理する必要があるが、効率性の面で問題がある部分も多い」とSimsは話す。

デリバリーのオペレーションの多くは、電話などのマニュアル作業で運営されている。Simsらのチームは、ドライバーの手配や配送ルートの作成を自動化するプラットフォームの「Wise Systems」を設立した。

Wise Systemsは6月18日、シリーズBラウンドで1500万ドル(約16億円)を調達したと発表した。今回の調達を主導したのはValo Venturesで、既存出資元のGradient VenturesやPrologis Ventures、MITメディアラボのE14 Fundも出資に参加した。

Wise Systemsのソリューションは荷物のディスパッチャー(発送係)やフリートのマネージャーらが、オペレーションを視覚的に管理可能にし、効率的なデリバリーを実現する。ドライバーの状況はリアルタイムでアップデートされ、荷物の割当やルートの設定も自動的に行える。

ドライバーは専用アプリで、グーグルマップやWazeを活用したナビゲーションが利用可能で、配達証明や通知などを一元的に管理できる。Wise Systemsのソリューションを導入すると、配達の遅延を80%削減でき、配送効率を15%高めることが可能だという。

同社は財務データを開示していないが、Simsによると売上は前年比3倍のペースで上昇中という。Wise Systemsは小売り分野や食品や飲料業界の企業を主要顧客とし、アンハイザー・ブッシュやリフトも同社のサービスを利用中という。

Valo Venturesで出資を担当したMona EINaggarは、Wise Systemsがロジスティクスや輸送分野が変化する上で、重要な役割を果たし、特にラストマイルのオペレーションで威力を発揮すると述べた。

「複数の顧客にインタビューを行った結果、Wise Systemsのソリューションが今後の成長に欠かせない起爆剤になるという声が多かった。彼らのテクノロジーは非常に高く評価されている」

マサチューセッツ州ケンブリッジ本拠のWise Systemsは50人の社員を抱え、2017年に100万ドルのシード資金を調達し、2018年のシリーズAで700万ドルを調達していた。今回の1500万ドルを合わせると、累計調達額は2300万ドルに達している。

編集=上田裕資

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