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Photo by Dan Kitwood / Getty Images

新型コロナウイルスの飛沫感染を防ぐ対策がとられるなか、発話による飛沫は閉ざされた場所では空気中に8〜14分とどまるとの研究結果を、米国立衛生研究所(NIH)とペンシルベニア大学のチームが発表した。せきやくしゃみの飛沫によるウイルス感染はよく知られているが、「閉鎖された環境では普通に話すだけでも、空気中のウイルスによる感染を引き起こす可能性が十分あることが確認された」としている。

米国で新型コロナウイルスの感染拡大の初期にマスクが必要だったのかどうかについては、なかなか結論が出ていなかった。しかし今では、公衆衛生当局の間でコンセンサスができている。それは、公の場ではすべての人がマスクを着けることが、自分自身を守るというよりもむしろ、自分が無症状または発症前の感染者であった場合にほかの人たちを守るために、非常に重要だ、というものだ。

つまり、わたしたちが全員マスクを着用すれば、お互いを守り合える、ということだ。これは疫学的に賢明なメッセージであるばかりか、社会的にも素晴らしいメッセージだと思う。

大半の人はマスクの着用をかなりよく耐え忍んでいるものの、なかにはそうでない人もいるのも確かだ。通りを歩けばきっと、着ける必要を感じていなさそうな人を見かけるだろう。

そうしたなか、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表されたNIHとペンシルベニア大の研究では、ごく普通の会話程度でも生じる飛沫が、空気中にどのくらいの間残る可能性があるかが示された。

研究チームは、大きな声で話すとどのくらいの数の飛沫が放出され、どのくらいの間空気中に残るのかを実験で確かめた。以前に使ったことのある機材を用いたこの実験では、被験者に段ボール箱の開口部に向かって「stay healthy」と25秒間、繰り返し叫んでもらった。内側はレーザー光線で照らされ、それによって被験者から放出された飛沫を追跡・計測できる仕組みになっている。このフレーズは、「th」の音が飛沫を起こしやすいことなどから選ばれたという。

その後、撮影した映像をコマ送りで解析し、空気中に1秒あたりいくつの飛沫があるかを算出した。すると、小さな飛沫が毎秒平均およそ2600個あり、それらは空気中に8〜14秒間漂っていた。

編集=江戸伸禎

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