「具体的な数字は公表していませんが、2018年に日本でレストラン予約の機能を導入したのも、国内の飲食店のインスタグラム活用が進んでおり、利用者も積極的にビジネス側からの情報発信にエンゲージしていたからです。また、新型コロナウイルスの影響によってデリバリーやテイクアウトに力を入れる飲食店も増えており、顧客への情報発信にインスタグラムを活用している例も多く見られます」
また、昨今は飲食店をインスタグラムで探す人も増えている。インスタグラムによれば、83%の利用者がインスタグラムで新しい商品やサービスを発見していると回答しているそうで、お気に入りのレストランやカフェを発見するユーザーが多くいるという。
インスタグラムはビジネスと消費者の双方を巻き込める
「1件でも多くの売上を得ることが重要な局面では、今回ローンチした飲食店向けの機能のように、実際のビジネス結果に少しでも貢献することがフェイスブック社として提供できる重要な価値だと考えています」
中小ビジネスの支援において、同社は今後も「中小ビジネスが営業を継続できること」「顧客との繋がりを維持できること」「最新情報を伝える手段を提供すること」という3つの点を重視して、様々な取り組みや機能の開発を行っていくという。そのほか、1億ドルの支援金プログラムの創設、中小ビジネスに役立つガイドをまとめた「Business Resource Hub」の開設なども、中小ビジネスの支援の一例だ。
「インスタグラムやフェイスブックは、中小ビジネスのマーケティングに最適なプラットフォームで、個人の利用者と同じようにビジネスも無料でアカウントを開設し、手軽に情報発信したり、ショッピング機能などの無料ツールを利用してビジネスを成長させることができます。特にインスタグラムは利用者の90%が何らかのビジネスをフォローしており、ビジネスからの情報発信にも好意的なのが特徴です。
困難な状況に置かれている中小ビジネスを何らかの形で支援したいという利用者の傾向も見られるため、飲食店が投稿した『料理を注文』スタンプを利用者も簡単にシェアしてクチコミを広げられるようにするなど、ビジネスと消費者の双方を巻き込むことでさらに大きな価値を提供するのも、インスタグラムならではの役割だと思っています」