「日本初のCDO」の経歴からマーケターの歩みを学ぶ|#キャリアトレース Vol.1


憧れの人のキャリアを、自分の糧にするために


ここまでの分析を踏まえて、(6)「キャリアトレース要約」をしたあとに(7)「自分自身のキャリアに活かす視点」をまとめます。情報収集は別として、分析作業自体は慣れてくれば1〜2時間ほどでできるようになります。





当然ながら、トレースした人の全てを真似ることは物理的に不可能です。

そのため分析をしたら、自分の状況に置き換えて「真似できるところを取り入れる」という考え方で問題ありません。特に (7) については、そうした前提で導き出すと良いでしょう。

また、キャリアトレースはあくまで「道の選び方の分析」です。

例えば長瀬氏でいえば、予算が大きくて成長性の高い企業に入ることは、全員ができるわけでもないのも事実です。そのため、キャリアトレースで憧れの人の戦略を明らかにした後は、実際にどのような努力をしてそこに至ったのか、といった深堀りが必要でしょう。

今回紹介したフォーマットは一つの例なので、一度使った後はアレンジをするのももちろんOKです。憧れの人──あるいはもうベンチマークかもしれません──のキャリアを自分なりに解釈すること自体が重要なので、その「第一歩を踏み出すためのツール」として活用いただけたらうれしい限りです。

次回以降は、7つの項目をより詳しく紹介していきます。キャリアトレース思考をより深めていきたいと思った方は、ぜひご期待ください。


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解説=黒澤友貴 構成=小野祐紀

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