また2018年には、ニュージーランドの企業パーペチュアル・ガーディアン(Perpetual Guardian)が週4日勤務制の試験を行ったことが大きく報じられた。同社では生産性が20%上がり、ワークライフバランスは45%向上。この制度は本格導入された。
テクノロジーの発達により、人が生産性を高める能力は過去最高水準に高まっている。しかし自分の習慣と集中力の欠如により、その努力が妨げられる場合もある。週の勤務日数を4日、あるいは3日にまで減らすことが、その答えになる可能性がある。
勤務日を減らすことを夢見ている人は、次の点を考えてみよう。
1. 今より少し詳細な計画をすること
デザイン企業ピクセルキート(Pixelkeet)創業者、ジェシカ・グリーンウォルトは私に、次のように話した。
「ピクセルキートのチームメンバーは、勤務場所や時間帯、仕事にかけたい時間数を自分で決める。毎週末、次の週に仕事で対応できる時間の計画を投稿し、プロジェクトマネジャーが次週のスケジュールを作って、チームが仕事できる時間に応じて業務を割り当てる」
「待機しているデザイナーや開発者が数人いるため、特定の週にプロジェクトを手伝う人が少し必要であれば、スケジュールに加えられる。チームはあらゆるデジタルツールを使って非同期的に働き、他のチームメンバーがいつプロジェクトに加わってもよいようにメモを作っている」
「また柔軟なスケジュール作成方針のおかげで、9時から5時まで出社できないために仕事に就けなかった非常に優秀なデザイナーと一緒に働くことが可能となっている。子どもを持つ女性は、家族との時間を優先して仕事のスケジュールを立てやすいため、この方針をとても気に入っている」
週5日の仕事を4日に減らすにはいくぶん努力が必要だが、ピクセルキートの例から分かるように、従業員はすぐにそのやり方を習得するし、良い結果につながるだろう。