スコール財団CEOのDon Gipsは「ジェフの支援は、我々にマラソンと短距離走の両方を走るための燃料、ビジョン、インスピレーションを与えてくれる」と述べた。
今回の1億ドルの用途に関しては、2つの主要エリアが示されている。感染拡大の速度を緩めるための検査ツールの整備と、海外の開発途上国向けの人工呼吸器などの医療デバイスの支援だ。
フォーブスの試算で51億ドルの資産を保有するスコールは長年、世界的なパンデミックの脅威を警告してきた。彼が設立した映画会社パーティシパントは2007年に製作した映画「不都合な真実」でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、2011年の「コンテイジョン」では、不気味な疫病が世界に拡大することを予見していた。
スコール財団は今年1月から新型コロナウイルスとの戦いに向けた支援を開始し、NPO団体のPartners in HealthやAfrican Field Epidemiology Network、ニューヨーク市で抗体検査の開発を行う遺伝子工学企業のMirimusなどに寄付を行った。
スコールは先日、ビリオネア仲間のMike Milkenと共にポッドキャスティング番組に出演し「私には十分な資産があり、NPO団体やメディア向けの支援を行っていく」と述べていた。
スコール財団は長年、社会問題を新たなイノベーションで解決しようとする社会起業家らを支援してきた。同財団は毎年、オックスフォード大学で世界フォーラムを開催し、世界の起業家やNPO団体の設立者を招いている。