カリスマファンドマネージャーが実践する年間目標の立て方

インターステラ社のロケットは、無事に宇宙へ到達!


いかがだろうか? 非常に細かいけれども、だいたいあとで振り返りができるようになっている。私は、これを月に1度くらいは見ながら、実際の達成度を確認している。目標は細分化したほうが達成しやすい。また、何ができて、何ができなかったかを振り返ることができる。

今年はさらに細かくすることにしたのに加え、大項目を作ることにした。

「健康」「仕事」「大学」「スポーツ・趣味・その他活動」「レジャー・自己啓発」「みらいまちlab」であり、これは「私にとって大切な項目」を書いている。

健康についても、昨年のように「健康で元気に1年間を過ごす」という曖昧なものではなく、さらに細分化することにした。その方法と理由は以下の通り。

ただ希望を書くだけでなく、「どうすべきか?」ということを中心に書いた。なるべく観察できたり、計測できたりするものにしたら、モニターしやすく、成功につながりやすいと考えている。それでは具体的に20年の目標をみてみよう。

健康
(1)2日に1度は体重を計測して記録する。
(2)1日6時間以上の睡眠時間を確保。
(3)年に2回人間ドックに行く。

仕事
(1)社長業4・運用業4・営業その他2の割合を計測する。
(2)「ひふみ」及び「ひふみワールド」で参考ベンチマークを上回る成果を出す。
(3)月に6日は休む。
(4)社員ランチ会を開く(月2回くらい)。
(5)月に1度、アナリスト&エコノミスト「ひとりリレーミーティング」をする。
(6)会食は週2日に抑えて、22時までに自宅に帰る。
(7)7時〜8時20分の朝食会議を増やす。

大学
(1)明治大学の講義を今年も続ける(21年以降は未定)。
(2)早稲田大学・政治経済学部で講義を始める。
(3)東京理科大学大学院・技術経営専攻(MOT)での各種協力。

スポーツ・趣味・その他活動
(1)テニスを月1回以上行う(今度こそ)。
(2)社交ダンスを月3回以上。デモに1回以上出る。
(3)将棋ウォーズ全国30位以内を目指す。
(4)ピアノでショパンの協奏曲1番の1楽章を暗譜で弾けるようにする。
(5)ショパンコンクールインアジアでアジア大会まで出場する。
(6)バッハコンクール全国大会に出場する。
(7)フルートのレッスンを月1回は受ける。
(8)FBで定期的に投稿する(はろはろやっほー!)。

レジャー・自己啓発
(1)本を60冊以上読む。
(2)映画を20本以上見る。
(3)maccarina・鶴の湯・里山十帖・箱根本箱などいずれかに数回は行きたい。
(4)海外に複数回旅をする。

みらいまちlabo
(1)朝日町の2年目の地方創生活動。年に4回以上の活動と、東京分科会の創出。

いかがだっただろうか。ちなみに、これはすでにFBにアップしている。目標が共有されていれば、他人の協力が得られるかもしれない。さすがに、プライバシーにかかわるような目標までは書いていないが、9割以上を公開している。

「健康」「学び」「労働」「余暇」の間でどうバランスを取るか──。人生100年時代は、それが重要なのではないか。


ふじの・ひでと◎レオス・キャピタルワークス代表取締役社長。東証アカデミーフェローを務め、明治大学のベンチャーファイナンス論講師として教壇に立つ。新著に『投資家みたいに生きる─将来の不安を打ち破る人生戦略』(ダイヤモンド社刊)。

連載:カリスマファンドマネージャー藤野英人の「投資の作法」
過去記事はこちら>>

文=藤野英人

この記事は 「Forbes JAPAN 3月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

連載

カリスマファンドマネージャー「投資の作法」

ForbesBrandVoice

人気記事