フォーブス共同編集者

Photo by Chesnot/Getty Images

ジャック・ドーシーが新型コロナウイルスとの戦いに向けて、10億ドル(約1100億円)を寄付することを明らかにした。この金額は、個人によるコロナ関連の寄付としては最大のものとなる。

ツイッターCEOのドーシーは、決済アプリのスクエアの共同創業者でCEOも務めており、今回の寄付には10億ドル相当のスクエア株を用いるという。彼の保有資産はフォーブスの試算で33億ドルとされており、その約3分の1を寄付することになる。

ドーシーは今回の試みをツイッターの投稿で宣言し、感染拡大によりダメージを受けた女性たちの健康問題や教育問題の解決、さらにユニバーサル・ベーシック・インカム(最低所得保障)の導入を促進したいと述べた。

「ベーシック・インカムの導入や女性の健康問題や教育の改善は、人類が長期的視野から取り組むべき課題だと考えている。ベーシック・インカムに関しては、実験を重ねていく必要がある」とドーシーはツイートした。

彼は今回の寄付の透明性を維持するため、金額や支払先の詳細をグーグルのスプレッドシートで公開している。それによると、既に10万ドルが食糧支援組織の「アメリカズ・フード・ファンド」に支払われている。

この組織は、故スティーブ・ジョブズの妻として知られるローレン・パウエル・ジョブズとレオナルド・ディカプリオらが、アップルやフォード財団と共に4月5日に設立したもので、感染拡大の影響で失業した人々を支援しようとしている。アメリカズ・フード・ファンドは、クラウドファンディングのGoFundMeで一般からの寄付を受けつけている。

ドーシーの寄付は新型コロナウイルス関連の個人の寄付金としては、最大の規模となっている。ビル・ゲイツ夫妻も1億ドルの寄付を申し出たが、これは彼らの保有資産の1%以下の金額だ。

ドーシーがスクエアの株式で寄付を行うのは、彼が保有するスクエア株の価値が、ツイッター株の価値を大きく上回っているからだという。ドーシーは今回の寄付が迅速に届けられ、人々に希望を与えることを望んでいる。

編集=上田裕資

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