4. 家庭の「モノ」の課題
Riney:続いて、プライベートとの両立について。特に家族がいる場合には切実だと聞きます。
西村:在宅で、しかも家族も一緒に仕事をするというのが、多くの人にとっては初めての挑戦になりますよね。僕自身も、「夫婦で隣り合わせで同じテーブルで仕事するのは難しいなぁ」と実感しているところで、ちなみに登壇中の今は、周囲の音を気にしなくて済むという理由でクローゼットに逃げています(笑)。家族の理解も大切ですね。オンラインではミーティング中に子どもが割り込むのもしょっちゅうですし。
千葉:うちも子持ちの社員が多いので、同じ現象がよく起きています。わが家の試みとしては、リビングにホワイトボードを置いて、「パパはオンライン会議中(だからジャマしちゃダメ)」と書いたりしています。短時間のミーティングならベランダですることも(笑)。
角:僕も2歳の娘がいますし、メンバーも半数以上が子持ちです。解決策としては「お互い様で許容し合うこと」に着地しています。子どもが画面に映るのもOK。うるさくなってきた時にはマイクをミュートにして、チャットだけで参加するのもOK。少なくとも社内では許容しています。
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5. 家庭の「ヒト」の課題
Riney:モチベーションの維持についても伺わせてください。ワークとライフの切り替えはどうしていますか?
西村:最近試しているのは「駅まで往復してから仕事を始めること」。ダラダラと仕事を始めずに、きちんと着替えてネクタイを締めて駅まで歩いたら、引き返してから仕事を始める。運動不足解消にもなるし、ちょうど10分くらいのウォーキングが思考の切り替えにピッタリなんです。
溝口:私も毎朝、息子を保育園に送っているのですが、たしかにその行き帰りの時間がいい切り替えになっています。
千葉:僕は「仕事中は襟付きのシャツを着る」と決めています。在宅でも仕事モードにするために。