ビジネス

2020.03.22

出社する≠仕事をしている。認識が変わる今こそ知る先見事例

世界のリモートワークは進化し続けている


信頼関係をアップさせる雑談と冗談


リモートで働く際に、最も危惧されるのがスタッフ同士の信頼関係の担保。日本では雑談は悪とされがちだが、アメリカ企業ではカジュアルな会話から生まれるアイディアや、連帯感がカルチャー醸成では重要な方法となっている。チャットやオンラインミーティングでも、雑談ができるようにすると、心理的な安心感が生まれる。そのためには、リーダーが率先して冗談やパーソナルな話題を初めてみると、周りもそのノリを理解してくれる。

目指すのはオフィスにいなくてもコネクトしてる安心感


オフィスに来ていないということは、オフィスにいなくても声をかけやすいということでもある。それを活用して、好きなタイミングでメッセージを送り、空いた時間でさくっと話すことも可能になる。会議室を抑える必要もない。これは社内だけではなく、社外の人たちも同じで、営業スタイルもアポイント型からオンデマンド型に変更し、商談のスピードを上げることも可能になる。

時代はリモートから分散型へ


実は、Automattic社を含め、いくつかの企業は、リモートと呼ばずにDistributed (分散) 型のチームと呼んでいる。これは、リモートという響きが、どうしても距離があるように感じるため、物理的に離れた場所にいるスタッフで構成されるチームを、分散型チームと呼ぶのがトレンドになりつつある。サーバーのように、チームも一つの場所に集まっていた時代から、クラウド的に分散するのが時代の流れかもしれない。

まとめ: それぞれの良し悪しを理解し対応する


ここまで読むと、まるでリモートワークが最高だという感じもするが、もちろん弱点もある。どうしてもスタッフの距離は開いてしまうし、ディスカッションなどの対面で行う方が圧倒的に有利なタイプの仕事もある。

一方で、通勤時間の節約や、より仕事に集中できる環境など、メリットもいくつかある。どちらが良いか悪いかということではなく、その仕事の内容によって、臨機応変に対応できるのがベスト。意味もなくオフィスに強制的に出勤させたり、頑なにリモートにこだわる必要はない。

また、「ワークライフインテグレーション」のように、仕事と私生活をあえて分けずにミックスしてしまう、新しいタイプの働き方もある。

最も重要なのは、スタッフ同士でしっかりと信頼関係を築き、ゴール達成に対して最適な働き方をすることで、みんながハッピーに働けるスタイルを常に探し続けることだろう。

(この記事は、btraxのブログfreshtraxから転載したものです)

 

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax. inc)

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