留学生たちに定期的に提出してもらっているレポートを読むと、みんな元気で楽しく学生生活を送っています。Tazaki財団のホームページに留学生のレポートを掲載しているので、ご関心がある方はぜひお読みください。
2018年、Tazaki財団の第2期奨学生として留学した5人の若者と筆者(右)、妻で会長の田崎ひろみ(左)
世界基準の教育を受けるTazaki財団の奨学生たち
読者の皆さんは『タイムズハイヤーエデュケーション』という英国の雑誌が毎年世界の大学の順位付けしているのをご存知でしょうか。同誌が発表した2020年度の最新ランキングでは、1位がオックスフォード大、3位がケンブリッジ大、その他ベスト30に英国の大学はUCL(15位)も含め6校入っています。ベスト100以内の日本の大学は、東京大学(36位)と京都大学(65位)の2校のみランクインしています。
もちろん世界ランキングが全てではないですが、やはり何らかの現象は示しているのではないかと思っています。私は経済人としても日本の大学は一層の国際化を目指して欲しいと思っており、それと同時に日本の若者の皆さんには早い段階で海外の教育(特に英国)を経験して欲しいとも強く望んでいます。
Tazaki財団を通じて留学した1期生の5人は、既に高い英語力を備えているだけでなく、世界中から集まった学生たちと切磋琢磨しながら勉学に励み、将来のグローバルな活動に向けて準備をしています。Tazaki財団の奨学生たちはたくましく成長していますが、私の期待を背負っておりプレッシャーを感じているかもしれません。しかし、財団が選んだ若者はそのプレッシャーすら楽しむことができるほどの芯の強さを持っていると信じています。
パブリックスクールでの学校生活(Tazaki財団の奨学生2人を含む)
子供の頃、私に影響を与えた2人の人物
私が小学校高学年の頃、橋本先生という担任の先生がいました。橋本先生は若く端正な顔立ちでスポーツも万能。生徒の尊敬を一身に受けるような存在でしたが、ある日の放課後、私が教室の窓からプールの方を眺めていたら、そこには目を見張る光景がありました。スポーツ万能と思っていた橋本先生が、体育の先生に習い手足をバタバタさせながら必死になって泳ぎを練習していたのです。
必要とあれば、有無を言わずに自ら実行する。この橋本先生の姿はこれから先に生徒たちがなすべきことを自ら体現していたようで、今でも強く印象に残っています。