ライフスタイル

2020.03.11 07:00

とっさの判断力は役に立たない? 3.11から9年、人々の防災意識はどう変わったか

Roger Brown Photography / Shutterstock.com


災害時に最も重要だと思うものについて


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最後に、実際に被災された人と被災されていない人の災害時に重要だと感じるものの違いを調査した。

上記のグラフから、重要だと感じる項目の順番に違いは見られないが、注目すべきはその割合だろう。『電気、水道、ガスなどのライフライン』『水や食料』などの項目は、実際に被災された人と被災されていない人で大きな違いはみられなかった。ライフラインや水・食料が重要であることは共通認識としてあるようだ。

しかし、『とっさの判断力』の項目に関しては、被災されていない方の割合に対して、意外にも実際に被災された方の方が少ないという結果になった。いざ実際に自然災害に遭遇した際、とっさの判断をとることが難しいといったことが考えられる。
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総括

多くの被災者を出した歴史的な自然災害が発生した3月11日は、毎年各地で慰霊のための式典が執り行われる。

多くのメディアがその様子を報じ、その日だけは日本の空気全体がどこか重く感じるという方も多いのではないだろうか。しかしながら、こうした式典を行うことで自然災害の恐ろしさを風化させることなく、人々が“危機意識”をしっかりと持つきっかけになっていることもまた事実だ。

震災発生当時から9年、自分を取り巻く環境に変化があった方は多いだろう。​今回の調査でも、守るべき家族が増えた方を中心に意識の変化がはっきりと表れた。

東日本大震災から「もう9年」という人、「まだ9年」という人、様々な感じ方があるかと思われる。ただ一つ変わらないことは、過去に起きた大災害は例外や想定外ではなく、現状考えられる実際に起きた最悪の事態ということだ。

こうした事態に対応すべく、個人だけでなく地域社会全体で危機管理を徹底すべきではないだろうか。

ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続する。


調査概要:「防災」に関する意識調査
調査日:2020年2月8日(土)~2020年2月10日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1125人
調査対象:全国20代~60代の男女
調査主体:ゼネラルリサーチ

ゼネラルリサーチとは

国内最大規模のモニター数:1538万人以上
5000種類以上の属性データでセグメント設定可能
調査形式8種類×5種類のカスタマイズ機能

PR TIMESより

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